ONKYO Integra T-408 (2号機)

ONKYO Integra T-408 (2号機) をゲット!

2015年8月26日、 ONKYO Integra T-408 のジャンク故障品を1,000円で入手しました。 どうしても欲しい部品があって、部品取りとして入手しました。

クォーツロック FM 専用チューナ です。

部品取り解体する前に、2015年10月18日に修理&調整完了しました。 写真は修理や簡単なクリーニング後のものです。



早速、程度&動作チェック

  1. 外観

  2. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました



修理を楽しむ

  1. 修理方針

  2. 関係回路の回路図化

  3. 調査&修理

    1. こう言った現象ではフロントエンドの OSC 発振の不調が一番考えられます。

      • OSC 発振トランジスタ 2SC785(O) → 2SC1923(Y) に交換してみました。

      • ハズレ ・・・ 現象に変化ありませんでした。

    2. [クォーツロック基板] の [S] [X] 端子いずれも GND に接続してみました。

      • こうすると [クォーツロック基板] よりの同調制御が無効になります。 [S]〜[X] 間には T メータの元になる信号が出ます。

      • 現象に変化ありませんでした。

      • これで [フロントエンド] [IF 増幅回路] [AFC 制御回路] [クォーツロック基板] ではなく、[T メータ回路] に原因があると判りました。

    3. [T メータ回路] の能動素子は Q806 2SC1583 のデュアルトランジスタだけなので、これを交換してみます。

      • デュアルトランジスタの手持ちはないので、2SC1815(GR) × 2本で代用しました。

      • ここは温度特性がシビアに効かないと思われ、同一ロットのトランジスタの組み合わせなら特に支障はないと思います。

      • 直りました!!! ・・・ [T メータ回路] の不調で、この後回路でミューティングが不定期に掛かっていたのです。

    4. まとめ

      • 右の写真は元実装されていたトランジスタです。

      • 修理コストはトランジスタ×3本の30円だけです。 30円でこれだけ楽しめれば十分です。

      • これで心置きなく解体作業できます。

  4. 1号機 に記載の調整手順で再調整

    項目 SELECTIVITY L R 単位
    ステレオセパレーション WIDE 60 55 dB
    ステレオセパレーション NARROW 33 34 dB
    パイロット信号キャリアリーク - -54 -53 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) - 0 +0.08 dB
    AIR CHECK 信号 - -6.16 -6.01 dB
    492.2 Hz



使ってみました

  1. クォーツロックで T メーターの針がストンとゼロ (中央) に引き込まれます。 実に気持ち良い動作でホレボレします。

  2. 性能・音質に満足できる 優秀機 です。