ONKYO Integra T-7

ONKYO Integra T-7 をゲット!

2013年5月2日、ONKYO Integra T-7 の中古を税込800円で入手しました。 FM 専用機 です。 定価は55,000円です。

バリコン式ですが、 QUARTZ LOCKED で放送局の周波数に水晶発振器の精度でピッタリ合うのが特長です。

早速、外観&動作チェックしました。

  1. 外観は並み以上でパッと見は綺麗です。

  2. 電源を入れてチェック



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. フロントエンド部は4連バリコン式で、トラッキング調整できます。

  3. IF 部は以下の構成です。

  4. FM 検波方式は広帯域レシオ検波です。

  5. FM MPX 部は PLL MPX の [HA1156] で構成しています。

  6. クォーツロック部では常に IF 周波数が 10.7MHz になるようフロントエンドの OSC を PLL 制御します。 T-455NU では「クリスタルロック」でしたが、この T-7 より「クォーツロック」と呼び方が変わっています。 どういう心境の変化でしょう。 同じものなんですけどね〜



リペア

  1. 汚れは無かったのですが、儀式ですから一応、全体を軽く実施しました。

  2. リアパネルの端子類を ピカール でマイクロ研磨して CRC556 でコーティングしました。

  3. この個体はキチンと保管されていたと思われます。 また、清掃して判ったのですが、一度もカバーを開けられた形跡がないバージン状態と判りました。 逸品と思います。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 調整ポイントのチェック

  2. クォーツロック基板の調整

  3. FM 受信部の調整

  4. 調整結果

    1. ステレオセパレーションは以下で良好な数値です。

    2. WIDE 時は合格で NARROW 時はかなり低いですが、NARROW セパレーション調整ができないので、こんなものでしょう。

      項目 SELECTIVITY L R 単位
      ステレオセパレーション WIDE 52 51 dB
      ステレオセパレーション NARROW 24 27 dB
      パイロット信号キャリアリーク - -63 -64 dB
      オーディオ出力レベル偏差 (MONO) - 0 -0.28 dB
      AIR CHECK 信号 - -5.86
      480.5
      -5.58
      480.5
      dB
      Hz



使ってみました

  1. デザイン

  2. 操作

  3. リアパネル

  4. 感度や音質



仕様

    FM チューナー部  
    受信周波数範囲 76〜90MHz
    アンテナ端子 75Ω
    300Ω
    実用感度 (IHF) 1.7μV (旧 IHF)
    9.8dBf (新 IHF)
    S/N 50dB 感度 (IHF) 3.0μV (旧 IHF)
    2信号選択度 (IF) 35dB (Wide)
    85dB (Narrow)
    歪率 0.08%(Wide, Stereo, 400Hz)
    0.4%(Narrow, Stereo, 400Hz)
    キャプチャレシオ 1.0dB (Wide)
    2.0dB (Narrow)
    イメージ妨害比 100dB (83MHz)
    AM 抑圧比 60dB (Wide)
    57dB (Narrow)
    ステレオセパレーション 50dB (Wide, 1kHz)
    40dB (Narrow, 1kHz)
    出力レベル/インピーダンス 0〜0.75V/8kΩ (400Hz, 100% 変調)
    総合  
    電源電圧 AC100V, 50/60Hz
    消費電力 9.5W
    外形寸法 444(W)×159(H)×380(D)mm
    重量 7.0kg
    その他  
    発売時期 1976年
    定価 55,000円