ADVANTEST TR5822

ADVANTEST TR5822 をゲット!

2009年7月24日、 ADVANTEST TR5822 の中古を7,980円で入手しました。

今まで使っていた自作の周波数カウンタの具合が悪くなったので、修理するか中古調達するか悩んでいたところ、手頃な価格の中古があったので飛びつきました。

単なる周波数カウンタではなく、 Universal Counter です。

FM チューナーの調整で使います。 ですから、それほどハイスペックを必要としている訳ではないです。 8桁表示のユニバーサルカウンタは目的には十分過ぎです。

以下の計測ができます。

 @周波数測定 ・・・ (A)10Hz〜120MHz, (B)1mHz〜50MHz
 A周期測定 ・・・ 20ns〜1000s
 B時間間隔測定 ・・・ 200ns〜1000s
 C周波数比測定 ・・・ DC〜50MHz
 D積算計数 ・・・ DC〜50MHz



状態チェック

  1. 外観 ・・・ 中古としては問題ないレベル

  2. 動作チェック ・・・ 当り!の個体



カバーを開けてみました

  1. 密閉構造に近いため、内部には埃一つありません。 とても綺麗です。 右の写真をクリックすると拡大表示できます。

  2. 基板は全てガラスエポキシです ・・・ さすが測定器です。

  3. メイン基板にある調整ボリュームとテストポイントは以下です。 回路図がないので、詳しくは判りません。

  4. その他



補修

  1. 脚がない

  2. 電解コンデンサ交換

  3. 全体を OA クリーナで軽く汚れを落としました。



使ってみました

  1. 取扱説明書を読まなくても直ぐに使いこなせるほど、操作性が良いです

  2. フロントパネルの [POWER] スイッチは ON/STBY となっています

  3. 低周波を高確度で計測するための レシプロカル機能 があります

  4. リアパネル側には以下のコネクタ類があります。



校正

  1. なぜ?日本語マニュアルは英語マニュアルの省略版になっているのでしょうね???


    そこで英語マニュアルから校正方法を以下のようにまとめてみました。

    手順 SG 出力 TR5822 の設定 調整ボリューム TP 及び調整値 備考
    1 周波数 : 10MHz
    波形 : 正弦波
    出力 : 25mVrms
    終端 : 50Ω
    SG 入力 : INPUT (A)
    AC-AUTO-DC (A) : AUTO
    SLOPE (A) : +
    SENS. (A) : ×1
    SEP/COM : SEP
    FILTER : OFF
    GATE TIME : 10ms
    R73 TP10 波形 = Duty 50% 感度調整 (A)
    シンクロスコープで観測
    2 周波数 : 50MHz
    波形 : 正弦波
    出力 : 20mVrms
    終端 : 50Ω
    SG 入力 : INPUT (B)
    AC-AUTO-DC (B) : AUTO
    SLOPE (B) : +
    SENS. (B) : ×1
    SEP/COM : SEP
    FILTER : OFF
    GATE TIME : 10ms
    R78 TP11 波形 = Duty 50% 感度調整 (B)
    シンクロスコープで観測
    3 周波数 : 10MHz
    波形 : 正弦波
    出力 : 25mVrms
    終端 : 50Ω
    SG 入力 : INPUT (A)
    FUNCTION : FREQ. A
    AC-AUTO-DC (A) : DC
    SLOPE (A) : +
    SENS. (A) : ×1
    SEP/COM : COM
    FILTER : OFF
    GATE TIME : 10ms
    LEVEL (A) : センター
    R80 カウント表示 = 計測可能 トリガレベル調整 (A)
    4 周波数 : 10MHz
    波形 : 正弦波
    出力 : 25mVrms
    終端 : 50Ω
    SG 入力 : INPUT (A)
    FUNCTION : FREQ. B
    AC-AUTO-DC (B) : DC
    SLOPE (B) : +
    SENS. (B) : ×1
    SEP/COM : COM
    FILTER : OFF
    GATE TIME : 10ms
    LEVEL (B) : センター
    R79 カウント表示 = 計測可能 トリガレベル調整 (B)
    5 周波数 : 10MHz
    (周波数精度 : 1×10-9)
    波形 : 正弦波
    出力 : 200mVrms 程度
    終端 : 50Ω
    SG 入力 : INPUT (A)
    FUNCTION : FREQ. A
    AC-AUTO-DC (A) : AUTO
    SLOPE (A) : +
    SENS. (A) : ×1
    SEP/COM : SEP
    FILTER : OFF
    GATE TIME : 1s
    リアパネル
    STD ADJ. トリマー
    カウント表示 = 10.000000Mz タイムベース調整

  2. 私は周波数校正には GPS のタイムベースを使うことを考えています



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