ONKYO Integra T-435

ONKYO Integra T-435 をゲット!

2007年3月15日、ヤフオクにて PLL シンセサイザー FM/AM チューナーの ONKYO Integra T-435 の中古品を 1円! で入手しました。

休日の暇潰し用に、あまり期待しないで入手しました・・・と言うか1円で入札しておいたら競争者が現われず、気が付いたら落札していました。

出品者のコメントは以下の通りです。



早速、動作チェック



カバーを開けてみました

  1. 基板は茶色のごく普通のベーク板で高級感はありませんが、部品が綺麗に整然と並んでいます。 基板の裏側はグリーンレジストが施されています。 努力したという感じがする作りです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 結構、電源やフィラメント電球からの発熱があります。 消費電力は大きそうです。 従って、この大きさは必要のようです。

  3. 底板に点検蓋というか、基板を残したまま底板全部が外せる構造になっており、メンテナンス性が良いです。 部品交換や調整が楽です。

  4. FM フロントエンド部は4連バリキャップ方式です。 [アンテナ]→[シングル同調]→[FET]→[ダブル同調]→[Dual Gate FET ミクサ]←[OSC 同調] の構成です。 同調回路はトラッキング調整できる構成です。

  5. FM IF 部は [FET]→[UP-CF]→[uPC1163H]→[CF]→[uPC1163H]→[CF]→[FET]→[IFT]→[UP-CF]→[LA1235] の構成です。 IFT・検波回路から OSC へ NFB がかかっています。 なかなか力が入っています。

  6. FM 検波部は LA1235 によるクオードラチュア検波です。 「検波器には広帯域リニア・ディテクターを搭載しており、検波出力は20Hz〜53kHzにわたってフラットという優れた特性を得ています。」 と書いてあったので広帯域レシオ検波かと想像していましたが、違いました。

  7. MPX 部は uPC1223C を使って PLL 同期しています。 この IC はなかなか良い特性が出ます。 パイロット信号キャンセラーは LC フィルタです。

  8. MPU は uPD1704C で PLL 制御を兼ねます。 OSC 周波数取り込みに uPB553AC が使われていますが、これはプリスケーラです。

  9. FM 部は以上のようにオーソドックスな構成です。

  10. AM 受信部は LA1245 で全てを行っています。 2連バリキャップのフロントエンド構成でごく普通です。

  11. メモリバックアップ用として 0.022F 5.5V スーパーキャパシタが使われています。

  12. IC を使用して合理化が図られています。 主な IC は以下です。


  13. 使用部品のロット番号より、本機は1983年製造のようです。 また、電源ケーブルのマーキングも1983年となっていたので、間違いないです



お掃除



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 同調点の調整

  2. FM フロントエンドと IF の調整

  3. FM MPX 部の調整

  4. AM 部の調整



使ってみました



レベルメータ



仕様