ONKYO T-422M

ONKYO T-422M をゲット!

2009年5月4日、 ONKYO T-422M の中古が HARD-OFF 越谷花田店のジャンクコーナーで1,050円でした。

部品取り用として捕獲しました。



程度&動作チェック

  1. 部品取り用ですが、程度&動作チェックしてしまうのは病気でしょうか?

  2. 外観

  3. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良く、部品が綺麗に整然と並んでいます。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. IC を使用して合理化が図られています。


  3. FM フロントエンドはミツミ製で3連バリキャップで、以下の構成です。 トラッキング調整はできません。

  4. FM IF 部は以下の構成です。

  5. FM 検波部は [LA1266] によるクォードラチュア検波です。

  6. FM MPX 部は [LA3401] による PLL MPX です。

  7. AM フロントエンド部と IF 部は [LA1266] で全てを構成します。

  8. AM ステレオ復調部は [MC132028AP] による C-QUAM 方式です。

  9. 使用 IC のロット番号より、この T-422M は1996年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1996年でした。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 電圧チェック

    チェックポイント 標準値 実測値
    [5.6V] 5.6V 5.58V
    [12V] 12V 11.98V

  2. FM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 T-422M の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM
    AUTO/MONO : MONO
    - -  
    2 - - 108MHz 受信 OSC コイル [VT] 電圧 = 7.6V VT high
    3 - - 76MHz 受信 - [VT] 電圧 = 1.6V VT low
    確認のみ
    4 83MHz 30dB
    変調 : OFF
    83MHz 受信 RF コイル×2
    IFT
    R101-1pin 電圧 = 最大 RF 調整
    5 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz mono
    83MHz 受信 L102 オーディオ出力 = 高調波歪最小  
    6 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz mono
    83MHz 受信 L101 [P121] 端子間電圧 = 0V (FM 同調点調整)
    7 - - - - 手順5と6を数回繰り返す クォードラチュア検波調整
    8 83MHz 20dB
    変調 : 1kHz mono
    83MHz 受信 R101 ミューティングがちょうど ON になるよう調整 ミューティングレベル調整
    9 83MHz 90dB
    Pilot 信号 : ON
    変調 : OFF
    83MHz 受信
    AUTO/MONO : AUTO
    L221 L ch. オーディオ出力 = 19kHz 成分最小 キャリアリーク調整 (L)
    10 83MHz 90dB
    Pilot 信号 : ON
    変調 : OFF
    83MHz 受信 L222 R ch. オーディオ出力 = 19kHz 成分最小 キャリアリーク調整 (R)
    11 83MHz 90dB
    変調 : R/L ch. only 1kHz stereo
    83MHz 受信 R201 L/R ch. オーディオ出力 = 最小 セパレーション調整

  3. AM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 T-422M の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : AM
    AUTO/MONO : AUTO
    - -  
    2 - - 1629kHz 受信 L151 左側コア [VT] 電圧 = 7.6V VT high
    3 - - 522kHz 受信 - [VT] 電圧 = 1.4V VT low
    確認のみ
    4 999kHz 40dB 999kHz 受信 L151 右側コア
    L152
    R101-1pin 電圧 = 最大 AM ループアンテナを接続して調整

  4. 調整結果

    項目 L R 単位
    ステレオセパレーション 55 55 dB
    パイロット信号キャリアリーク -76 -73 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 +0.11 dB



使ってみました

  1. デザイン

  2. FM 受信

  3. AM 受信

  4. その他



仕様