PHILIPS 22AH 109/20

PHILIPS 22AH 109/20 をゲット!

2008年2月23日、 HARD-OFF 越谷花田店のジャンクコーナーで PHILIPS 22AH 109/20 が税込2,100円で並んでいました。 チト高いと思ったけれど、ゲット!しました。

結果はゲットして正解!・・・記事を参照ください。



カバーを開けてみました

  1. 小さな基板にギッシリ部品が詰め込まれています。 部品の配置も良いです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. サイズと重さと雰囲気から、きっと Aurex ST-F15K の OEM 品だろうと思っていましたが、大ハズレでした。 全然違う別物でした。

  3. ヨーロッパメーカー製品で当然ヨーロッパでも発売されていますが、使っている部品は全て日本製です。 何で???

  4. FM フロントエンド部は4連バリキャップ方式です。 同調回路はトラッキング調整できる構成です。 コイルやトリマにも高級そうなものが使われています。 [同調]→[Dual Gate FET]→[ダブル同調]→[FET Mixer]←[TR OSC 同調] の構成でかなりマトモです。

  5. FM IF 部は [ユニフェーズ CF]→[IF アンプ]→[CF]→[CF]→[HA11225] の構成でマトモです。

  6. FM 検波部は Hitachi HA11225 によるクォードラチュア検波です。

  7. MPX 部は NEC uPC1161C を使った PLL MPX です。

  8. AM 部は Hitachi HA1197 を使っています。 2連バリキャップ方式でトラッキング調整できる構成です。

  9. MUTING にはリードリレーが使われおり、本格派です。

  10. プリセットメモリには 256-bit CMOS Static RAM の Panasonic MN1203 を使っています。 この IC の近くにある 220uF 16V の電解コンデンサで記憶バックアップします。

  11. 以上のように安物ではありません。 かなりマトモに作られています。 最近の FM チューナーより性能も音質も上でしょう。

  12. 使用 IC のロット番号より1980年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1980年でした。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 部の調整

  2. AM 部の調整

  3. 調整が終って



使ってみました



レベルメータ



仕様