2002年11月18日午前中にヤマト便でY!BBトリオモデムが到着しました。
早速、設置しました。
Y!BBトリオモデムです。
モデムのACアダプタジャックはカチッとロックが掛かるようになっています。
こういうところは好感が持てます。
正面左側面に無線カードスロットがあり、モバイル契約すると無線LAN機能が使えるようです。
ブリッジタイプなので、複数パソコンに接続するにはIPルータが必須です。
Y!BBトリオモデムのLED配置図です。
黒のボディに赤文字で名称が書かれているので非常に見難いです。
高輝度LEDライトで照らさないと読み取れないです。
2002年11月現在、8M契約でもユーザーに渡されるのは(12Mも可能な)トリオモデムです。
8Mと12Mではモデムレンタル料が異なるのだが???
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2002年11月18日に到着したトリオモデムに「Yahoo!BB トリオモデム 12M ご利用にあたって」という紙が入っていました。
それには以下のように書かれていました。
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この「Yahoo!BB トリオモデム 12M」は、無線LAN機能を持ったモデムですが、Yahoo!BB 12Mサービス/Yahoo!BB 8Mサービスそれぞれのモデムとして、そのままお使いいただけるものです。
モデムのレンタル料金もサービスに対応した下記料金のままですのでご安心ください。
【モデムレンタル料金】Yahoo!BB 12M 890円, Yahoo!BB 8M 690円, BBフォンのみ 690円
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結局、同じトリオモデムを全てのサービスに共通して使っているのです。
そしてサービス内容によってモデムレンタル料を変えているだけなんですね。
Y!BBトリオモデムにはスプリッタが内臓されており、かつ、BBフォン機能も内蔵しています。
このため、標準的な配線はこのようにスッキリします。
12Mbpsサービスでは
オーバーラップ技術
を使って、従来の8Mbpsサービスで上りだけで使っていた周波数帯域を下りにも利用することで速度を上げています。
30〜138KHzには上り/下りの信号が混じることになりますが、これを
エコーキャンセラー技術
を使って分離しています。
Y!BBの場合、
100%オーバーラップ
を採用しています。
他社は他回線への干渉を考慮して30%程度のオーバーラップしかしていません。
このため、ISDNの干渉がなければY!BBのほうが他社よりも速度と通信距離が延びるはずです。
複数パソコンを接続するため、corega BAR SW-4P HG というIPルータを導入しました。
Y!BBトリオモデムではリンク速度及び接続モードが(容易に表示させることができないので)判らないのです。
よって、
Radish Network Speed Testing
サイトで実効速度を計測すると以下の結果が出ました。
==== Radish Network Speed Testing Ver.2.24 - Test Report ====
使用回線:Y!BB 12Mbps
線路距離長:1910m 伝送損失:44dB
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測定条件
精度:高 データタイプ:標準
下り回線
速度:6.894Mbps (861.7kByte/sec) 測定品質:99.6
上り回線
速度:826.6kbps (103.3kByte/sec) 測定品質:99.0
測定者ホスト:YahooBB219013040059.bbtec.net
測定時刻:2002/11/20(Wed) 4:59
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測定サイト http://www.studio-radish.com/tea/netspeed/
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これくらいの実効速度なら満足のレベルです。
更に速度が上がらないか実験してみました。
Radish Network Speed Testingでは時間がかかるので、
BBtecの速度測定サイト
を利用しまた。
このサイトはY!BBが実施しているもので、ラディッシュの計測値と合致するので信頼できます。
しかも計測時間が短時間でランキング表示ができるという優れものです。
ただし下り速度しか計測できません。
実際の実験はコモンモードノイズフィルタの「ミヨシNTF-22」「NTT-AT DMJ6-2L」を壁MJ〜Y!BBモデム間に入れるということで実施しました。
ミヨシ
の「NTF-22」です。
EMC
フィルタ(コモンモードノイズフィルタ)の
NTT-AT DMJシリーズ
「DMJ6-2L」です。
指定帯域ではコモンモード雑音減少効果20dB(ピーク40dB)で、デファレンシャルモード(すなわちADSL信号そのもの)の減衰は3dB以下という優れた特性を持っています。
DMJ6-2Lは対応ノイズ帯域 0.15〜5MHzで減衰ピークは 0.7MHzです。
特許を取得しています。
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実験1(フィルタなし)
MJ---Y!BB MODEM
下り通信速度:6,533Kbps
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実験2(NTF-22を追加)
MJ---NTF-22---Y!BB MODEM
下り通信速度:6,582Kbps
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実験3(NTF-22とDMJ6-2Lを追加)
MJ---DMJ6-2L---NTF-22---Y!BB MODEM
下り通信速度:7,126Kbps
実験3のようにコモンモードフィルタを入れるのが最適という結論になりました。
下り速度はあっさり7Mbpsを超えました。
最終的な配線図
これまでの実験結果より、この配線にしました。
電話機を2台接続しました。
電話機(N)はNTT専用で、電話機(Y)はBBフォン専用です。
2台同時に別々に使えます。
詳しくは「BBフォン」の項を参照ください。
我が家でサイドラックにネットワーク機器を設置しています。
左から、「おうちネットサーバー」「IPルータ」「Y!BBトリオモデム」です。
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実際の体感速度は見るサイトにもよりますが、やはり8Mbps契約の時の1.5倍の速度が出ている感じがします。
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ISDNの干渉は全然感じられません。
たまたま運が良いだけかもしれませんが。
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安定度も非常に良く、T-comの時によくあった回線切断現象が全く発生していません。
Y!BBモデムの性能が良いか、Y!BBの信号レベルが高いと思われます。
おそらくS/Nマージンが上がって、回線状態が安定したのだと思います。
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2週間使ってみて、この間に配線変更等で何度もトリオモデムの電源をOFF/ONしましたが、この間、
一度も取得グローバルIPアドレスが変化していません。
Y!BB側ルーターのDHCP生存期間の設定がかなり長い(巷の掲示板情報によると24時間だそうです。)のだろうと思います。
このことは、自宅インターネットサーバーを設置するのに好都合なので、私好みです。
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なぜか?BBフォンを使っている間は、インターネットアクセスでアクションをおこしてから実際の応答(ウェブだと表示、メールだとメール受信。)が遅くなります。
この時も
BBtecの速度測定サイト
の速度測定では普段と変わらない計測結果になるので、トリオモデムのアクションに対する処理が遅延するようなのです。
8Mbps契約でBBフォンTAを外付けしている場合はこのような現象はないそうなので、トリオモデムの処理に問題あるような気がします。
将来のファームウェアのバージョンアップに期待します。
多少問題はありますが、速度・安定度とも満足しています。
実際のインターネットアクセスでの体感速度が速いと感じています。
おそらく、Y!BBのバックボーンは結構太いのだろうと思います。
その他
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2002年10月末でY!BB契約数が120万契約を突破しました。
BBフォン契約者数は80万回線です。
10月1ヶ月で20万契約増加です。
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2002年11月末でY!BB契約数が150万契約を突破しました。
BBフォン契約者数は100万回線です。
11月1ヶ月で30万契約増加です。
このうちの1人は私です。