NEC Aterm WR9500N

NEC Aterm WR9500N

NEC Aterm WR9500N をゲット！

2018年4月26日、じゃんぱら秋葉原2号店で NEC Aterm WR9500N の中古良品が税込1,980円でした。
- IEEE802.11a/b/g/n 対応 Wi-Fi ルータです。
- パネルには保護フィルムが付いたままで、新品同様です。
- 付属品は化粧箱を含め完全に揃っています。
WR9500N は 11n 450Mbps 対応の フラッグシップ機 として2011年10月に発売されました。
- [5GHz 11n 450Mbps] ＋ [2.4GHz 11n 300Mbps] ＝最大750Mbps です。
- 有線 LAN ポートは、WAN/LAN 全てギガポートになっています。
- ローカルルータとしての動作スループットは 872Mbps です。 FTTH のギガルータとしても優秀です。
- 定価はオープンですが、発売当初の実売価格は15,000円程度だったようです。
NEC Aerm Wi-Fi ルータは同じシリーズであっても管理画面などの作りが違い、性能にも差があります。
- 使っている Wi-Fi チップ以上に、製作プロジェクトチームの力量に差があるように思います。
- WR9500N はアタリかハズレか・・・これを確認するのがお楽しみで買っているようなものです。

端子やスイッチなど

アンテナ
- アンテナは内蔵しており、2.4GHz 2×2 (送信2×受信2)、5GHz 3×3 (送信3×受信3) です。
[モード切替] スイッチ
- [RT] でルータ、[AP] でブリッジ、[CNV] でコンバータとして動作します。
- ブリッジとコンバータモードでは、WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
- ブリッジとコンバータモードでは、管理画面用 IP アドレスを自動設定してくれます。便利な面白い機能です。
  - 例えばブリッジモードで [192.168.1.0/24] のネットワークに接続すると、管理画面の IP アドレスは自動的に [192.168.1.211] となります。
- コンバータモードでは中継機としても使えます。
USB 端子
- USB2.0 ポートでバスパワー対応です。バスパワーは最大 500mA です。
- USB ポートに接続した USB メモリなどを [簡易 NAS 機能] でネットワーク共有できます。
- [USB カメラ機能] もあります。
  - WR9500N の USB ポートに Web カメラを接続し、その画像を Web ブラウザで観ることができます。
  - USB Video Class 規格 Ver 1.0a/1.1 対応の Web カメラが接続できます。
有線ポート
- WAN 1ポート、LAN 4ポートあります。
- 全てギガポートとなっており、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
DC 電源入力端子
- 適合 DC プラグは JEITA 統一 DC プラグ #4 です。
- 本来の AC アダプタの型式は [AL1-003209-001] で、出力 12V 1.5A です。

使ってみました

外観
- ネットワーク機器として普通のデザイン
  - 筐体はプラスチックで、鏡面仕上げのブラックなので指紋が付きやすいです。
  - 表示ランプはサイドパネルからもフロントパネルからも見える工夫がされています。
- アンテナ内蔵でスッキリ
  - 5GHz のような高い周波数になると、外部アンテナではインピーダンス整合を取るのが大変です。
  - キチンと整合された内蔵アンテナのほうが良い結果が出る可能性が高いです。
WN9500N の Wi-Fi 対応規格と最大伝送速度
- 各々の無線周波数で以下の伝送規格をサポートしています。
- 5GHz の電波と 2.4GHz の電波は同時に飛ばすことができるので、[5GHz 11n 450Mbps] ＋ [2.4GHz 11n 300Mbps] ＝ 750Mbps が最大となります。
  
  無線周波数 5GHz 2.4GHz
  
  規格 11n 11a 11n 11g 11b
  
  最大伝送速度 450Mbps 54Mbps 300Mbps 54Mbps 11Mbps
ブリッジモードで使ってみました
- 購入時のファームウェアのバージョンは 1.0.18 でしたが、最新の 1.0.24 にアップデートしました。
- 全部の有線 LAN ポートがギガ対応でギガ HUB としても有益です。
- 管理画面は設定しやすく、マニュアル不要です。
- 通信していると [2.4GHz] [5GHz] ランプはチカチカと点滅して状況が判りやすいです。
- 筐体の裏側がかなり熱くなります。
  - やや心配ですが、中古なので既に連続使用済みです。生き残っているので、たぶん大丈夫でしょう。
  - 中古のほうが安心なこともあるのですよ！
- Logicool HD Webcam C270 を接続して Web カメラ機能を試してみました。
  - C270 を USB ポートに接続して、管理画面から USB カメラ設定するだけです。
  - WR9500N から監視画面として Web 配信します。
    - 特別のソフトは不要で、Web ブラウザで画像が見られます。
    - 画面サイズは [640×480] [352×288] [320×240] [176×144] [160×120] から選択できます。
    - 更新間隔は [250] [500] [1000] [5000] ms から選択できます。
  - 監視中は C270 の緑色 LED が点灯するので、監視されていることがわかります。
  - 何の問題もなく良好に動作しました。
しばらく使い続けてからの評価
- Wi-Fi 性能が優れており、電波の飛びが良いです。電波の飛びにくい 5GHz でも同一室内では十分なレベルです。
- 安定性に優れており、長期間使用でも不具合（電波が飛ばなくなるなど）は発生しませんでした。
- 送受信性能と安定性が抜群に良いマシンです。超お奨め！
  - 11ac はありませんが、実用的には作りが良く 5GHz が使えて 11n 450Mbps をサポートしている本機で十分のような気がします。
  - 11ac は使える端末がまだまだ少なく、オーディオ端末だと 2.4GHz 11g しか使えないものがほとんどです。
  - 端末では 100Mbps の実効速度が出れば十分ですしね。

ドキュメントその他

ドキュメント
- WR9500N マニュアル
プレスリリース
- WR9500N プレスリリース
- 高速 450Mbps 通信に対応 ── NEC、個人向けハイエンドルータ「AtermWR9500N」
レビュー記事
電網にあった内部写真
- WR8750N と構造が似ています。基板も区別がつかないほどです。
- 基板裏面にはアルミ板にてしっかり放熱対策がとられていることがわかります。
  - 筐体の裏側がかなり熱くなる理由が判明しました。放熱対策がされていることより、熱くても大丈夫でしょう。
- 基板の一番大きな四角いチップは Atheros AR9344 で、次に大きな四角いチップは Atheros AR8327 です。
  - ハードウェア構成については NEC Aterm WR9500N - WikiDevi が詳しいです。
- Atheros AR9344 のブロック図は以下です。本機の機能の全てを行うスーパーチップです。

備忘録

工場出荷初期状態

RT モードの IP アドレスは、既に 192.168.0 のネットワークが使用中は 192.168.1.1 になります。
xxx の部分は既存ネットワークに合わせ、自動設定されます。

	RT (ルータ)	AP (ブリッジ)	CNV (コンバータ)
システムユーザ名	admin
システムパスワード	(なし)
IP アドレス	192.168.0.1 または 192.168.1.1	xxx.xxx.xxx.211	xxx.xxx.xxx.245
サブネットマスク	255.255.255.0

工場出荷初期状態に戻す方法
1. 電源が入って動作状態であることを確認します。
2. 縦置で見て左側面にある [RESET] スイッチを [POWER] ランプが赤点滅するまで6～10秒間押し続けます。
3. これで完了です。一度電源 OFF してから ON すると初期化されています。

無線周波数	5GHz		2.4GHz
規格	11n	11a	11n	11g	11b
最大伝送速度	450Mbps	54Mbps	300Mbps	54Mbps	11Mbps