ルイジ・コラーニ
のデザインによる双眼鏡です。
私の双眼鏡コレクションで唯一のデザインブランドです。
ドイツブランド双眼鏡
Bresser Colani 9×22c
です。
2002年6月15日に入手しました。
購入方法と値段は内緒です。
シリアル番号は 1583 でした。
<スペック>
- 倍率 : 9倍
- 対物有効径 : 22mm
- プリズム : ダハプリズム方式, BaK4
- コーティング : マルチコート
- 実視界 : 5.6°
- 見掛視界 :50.4°
- 1,000m先視界 : 97m
- ひとみ径 : 2.4mm
- 明るさ : 6.0
- 至近距離 : 実測 3.2m
- ピント合せ : CF (Center Focus),対物レンズ移動方式
- アイリリーフ : GKA仕様(15mmはありそうです。)
- 眼幅調整あり
- 視度調節あり
- サイズ(mm) : 130(W) × 135(H) × 43(D)
- 重量 : 328g
さすが!!!コラーニデザインです。
普通の野暮ったい双眼鏡のデザインとは全然違います。
たれパンダのような対物レンズ側、目当てまでデザイン統一したオシャレ感。
デザインだけではありません。
実際に構えてみると指がシックリかかり持ちやすい・・・と機能面も良いです。
黒モデルとピンクモデルがありましたが、ピンクモデルを買いました。
デザイン的に考察すると、ピンクモデルのほうが正解だと思います。
ピンクモデルは筒部分がピンクがかった薄いバイオレット、見口が濃いバイオレットとツートンカラーリングでした。
コラーニさんもピンクタイプのほうが本来の意図だと思います。
これが一式です。
ソフトケースには「Bresser」のトレードマークが、接眼キャップと対物キャップには「Bresser」のロゴが入っています。
肝心の性能評価です。
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対物レンズは、にぶい緑掛かった反射像が見えます。
コーティングの質はかなり良いです。
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接眼レンズ径は実測18mmあって大きいです。
接眼レンズを離して見ると瞳径以外は完全に近い真っ黒にみえます。
そしてよく見ると複雑な形をした反射像がいくつも見えます。
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機構にガタ付きがなく、フォーカシングノブにもバックラッシュはありません。
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コーティングはかなり良さそうです。
実際覗いてみると、20mmクラスでは画質が白けることが多いのですが、これがよく抑えられています。
コーティングの効果ありです。
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フォーカシング機構はCFで対物レンズが動く方式です。
対物レンズの前にもう1枚タマゴ型のガラスが入っているので、少なくとも簡易防水防塵はあると思います。
像がシャープなのでフォーカシングではピントの山が判りやすいです。
合焦最短距離は実測 3.2mと小型双眼鏡に必須のスペックになっています。
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重量はデジタルスケーラによる実測で 342gでした。
持ち易いデザインと相まってすごく軽く感じます。
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見口ゴムは顔の湾曲に合わせて斜めに切ってあるタイプで、顔にフィットするし、接眼レンズからの光の混入を防止できます。
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ネックベルトを取り付ける金具が 360度自由にグルグル回るタイプでした。
これが2個フォーカシングノブの上方に取り付けられています。
このタイプは初めてです。
ネックベルトは単なるヒモベルトです。
コラーニさんもここまでデザインに気が回らなかったようです。
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2002年8月13日、持ち出して草加公園で草木や鳥やセミの観察をしていました。
- 林があるので双眼鏡で野鳥観察している人が多いです。この双眼鏡を首からぶら下げていると皆さんから注目されました。
- 像質はソフト系です。
- 木の葉の重なり具合のチェックでは1枚1枚分離してくれ合格です。
- 色再現性も合格です。
- 見かけ視界が50度程度ですから、周辺の乱れもほとんど無視できます。
- 小鳥の観察では、鳥のほうが人間に馴れているのか結構近くまで寄れます。木の実を啄ばむのをじっくり観察できました。
- 鳥と言ってもニワトリまで放し飼いされているのです。こんな大きな鳥の観察は楽勝です。鮮やかな顔の表情がよく見えました。
デザインと色合いから女性も気兼ねなく使用できます。
従来の双眼鏡のイメージ(スパイアクションツール)ではなくファッションツール(明るく健康的なイメージ)ですので、これで隣家を覗いていても逮捕されることはないと思います。
いずれにしても性能だけをウンヌンする双眼鏡でないことは確かです。