<スペック>
- 倍率 : 8倍
- 対物有効径 : 42mm
- プリズム : ポロプリズム方式, BaK4
- コーティング : マルチコート
- 実視界 : 6.5°
- 見掛視界 :52°
- 1,000m先視界 : 114m
- ひとみ径 : 5.3mm
- 明るさ : 27.6
- 至近距離 : 5m(実測 3.5m)
- ピント合せ : CF (Center Focus),接眼レンズ移動方式
- アイリリーフ : 16mm
- 眼幅調整あり
- 視度調節あり
- サイズ(mm) : 169(W) × 133(H) × 71(D)
- 重量 : 630g
オーソドックスな作りです。
全面ラバー外装で手に持った時にシックリします。
フォーカシングノブが長細いので、指をかける範囲が広く両人差し指でシーソーのようにピント合わせをすることができます。
これが一式です。
ソフトケースは割りとマトモです。
肝心の性能評価です。
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対物レンズには反射像が緑色に見えるマルチコートが掛かっています。
「MADE IN JAPAN」と書いてあること、マルチコートされたレンズコーティングの色の具合がどこかで見たことがある・・・おそらくこの双眼鏡の製造元は世界最大の双眼鏡メーカーである鎌倉光機でしょう。
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接眼レンズ径が実測 18mmあって大きくて好きです!!!
接眼レンズの反射像は複雑で緑・紫・青などのいくつもの反射像が見えます。
接眼レンズから瞳径が真円に見えるので間違いなく BaK4プリズムです。
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機構にガタ付きがなく、フォーカシングノブにもバックラッシュはありません。
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42mmポロって、こんなに明るいんだ。
ともかく明るい!が第一印象です。
薄暗い場所でも肉眼より明るく見えます。
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この双眼鏡は見え方にスッキリとした爽快感があります。
色再現性もいいです。
特に赤文字が書かれた看板をみると赤々した綺麗な赤で見えます。
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画質はソフト系ですが、中心部は気持ち良くスカッとした見え方です。
周辺の乱れも見掛視野が52度という標準画角と相まって無視できます。
周辺は80%くらいから若干暗くなり、若干ですがフォーカスもズレますが目の筋力で補正可能です。
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ピントの山もよく判ります。
木の葉の重なりを見ると1枚1枚分離してくれます。
エッジもよく見えます。
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像の歪は逆タル型ですが、実用には問題ありません。
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逆光で、目を接眼レンズの中央位置にちゃんと置くと綺麗に見えますが、若干でも中央位置から外すと白っぽいゴーストがわずかに見えることがあります。
ここがこの双眼鏡の弱点です。
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私の目幅は子供並に狭いのですが、こういう人の場合、「目幅調節で合わせられない」「目幅調節が合ったとしても見口が鼻に当たって双眼鏡が覗けない」という問題が起こります。
OLYMPUS 8x42 EXPS では目幅調節最小が私の目にピッタリでした。
この状態でも見口が鼻に当たりません。
まさに私のために製造されたような双眼鏡です。
総合評価として、常用としても使える良い双眼鏡と感じました。