Vine Linux クライアント

Vine Linux クライアント

Vine Linux 2.6r3 をインストール

"月刊LinuxWorld 2004年3月号"（出版： IDGジャパン、1,260円）の付録の Vine Linux 2.6r3 CD-ROM からインストールしました。

インストールしたマシンは Dell OptiPlex GX110 600S です。

今回はクライアント OS としてのチェックをしています。

Vine 2.6 は CD-ROM 1枚に全てのパッケージが入っているのでお手軽です。ブラウザのフォントが綺麗なのと、Webmin が最初から導入されていて私好みです。

これが Vine 2.6 の立ち上げ直後のデスクトップ画面です。 GUI ですから初めて人にも使えます。

ブラウザとして Mozilla 1.2 がデフォールトで組み込まれています。 NetScape 同様の操作性です。
メーラー&ニュースリーダーとして Sylpheed 0.8.5 がデフォールトで組み込まれています。 Outlook 同様の操作性です。メーラーとしては Mozilla Mail も使えるのですが、使い易さでは Sylpheed のほうが一歩リードしています。
Word や Excel のようなオフィスソフトも PC UNIX では無料の OpenOffice があるので、これをインストールすると使えます。 OpenOfficeでは Word や Excel ともファイルの互換性もあります。
Vine Linux 2.6 は RedHat Linux 6.2 をベースにカスタマイズされています。このため、RedHat とも互換性があります。 RedHat用 RPMSパッケージもそのまま使えて便利です。実際、使ってみて Vine のほうが洗練されている感じがします。クライアント用 Linux は Vine で決まりですね。

日本語FEP の起動方法が判らない！

Windows しか触ったことのないユーザーは、最初、日本語FEP の起動の起動の仕方が判らなくて慌てると思います。
日本語FEP の起動は "[Shift] + [Space]" です。

＜基本的な操作方法＞
- 通常モード / 変換モードの切替え
  - 変換(かな入力)モードに入る [Shift] + [Space]
  - 変換(かな入力)モードを抜ける [Shift] + [Space]
- 変換(かな入力)モードで
  - 漢字変換 [Space]
  - 字種変換 [↓] ( あるいは [Ctrl] + [n] )
    (ひらがな、カタカナ、半角カタカナ、全角英字、半角英字の切替え)
  - 字種変換 (逆の順序) [↑] (あるいは [Ctrl] + [p])
- 漢字変換モードで
  - 次の候補を出す (漢字変換モードで) [↓] ( あるいは [Ctrl] + [n] )
  - 前の候補を出す (漢字変換モードで) [↑] ( あるいは [Ctrl] + [p] )
  - 候補の一覧を表示 (漢字変換モードで) [space]
  - 候補の一覧窓を消す [Ctrl] + [g] ( あるいは [Backspace] )
  - 変換候補の確定 [Enter]
  - 次の文節へ移動 [→] ( あるいは [Ctrl] + [f] )
  - 前の文節へ移動 [←] ( あるいは [Ctrl] + [b] )
  - 文節を伸ばす [Shift] + [→] ( あるいは [Ctrl] + [o] )
  - 文節を縮める [Shift] + [←] ( あるいは [Ctrl] + [i] )
  - 変換前の状態に戻す [Ctrl] + [g]

Webmin にログインできない？

Vine 2.6r1 ではインストール直後に Webmin にログインできません。 Vine 2.6r3 ではこの不具合は直っていました。
Webmin にパスワードを設定するため、次のコマンドを実行します。
```
# /usr/libexec/webmin/changepass.pl /etc/webmin root パスワード
```

サウンドが鳴らない！

コンソール画面にて "sndconfig" コマンドを実行して、出てくるメッセージに答えます。
あらら、音が鳴るようになりました。

ホイールマウスを対応させる

Vine Linux 2.6r3 インストール直後はホイールマウスのホイールが効きません。ブラウザなどではどうしてもホイールでスクロールさせたい！

XFree86 の設定でホイールマウス対応させます。 "/etc/X11/XF86Config-4" を以下の赤い部分のように変更します。

・・・・・・・・省略・・・・・・・・
Section "InputDevice"
        Identifier      "Mouse0"
        # Modified by mouseconfig
        Driver          "mouse"
        Option          "Device"                "/dev/mouse"
#       Option          "Protocol"              "PS/2"	<---コメントアウトする
        Option          "Protocol"              "IMPS/2" 
        Option          "Emulate3Buttons"       "yes"
        Option          "ZAxisMapping"          "4 5"
EndSection

Section "InputDevice"
        Identifier  "Mouse9"
        Driver      "mouse"
        Option      "Protocol" "IMPS/2"
        Option      "Device" "/dev/input/mice"
        Option      "ZAxisMapping" "4 5"
        Option      "AlwaysCore"
EndSection
・・・・・・・・省略・・・・・・・・