TE4121C IPフィルタ設定方法

ここで紹介する設定内容は T-com.txt としてここ置いてあります。 TE4121C用です。 この設定内容を使用する場合は一旦ディスクに保存し、これをTE4121Cのルーター設定画面からリストアしてください。 接続IDとパスワードはご自分のものを設定してください。

ADSL 8Mbpsサービスでは住友電工のADSLモデムルータ「MegaBit Gear TE4121C」が T-comや eAccessなどで採用されています。 そこで皆が悩むIPフィルタリングについて、その設定方法を記載することにします。 ここに記述した内容はそのまま「TE4111C」にも適用できます。



TE4121CのIPフィルタ画面での設定項目は以下のようになっています。
(優先度)(I/F)(IP-SA)(IP-DA)(プロトコル)(SP)(DP)(アクション)
このような設定が32個設定できます。 (IP-SA)(IP-DA)(プロトコル)(SP)(DP)での項目で何をチェックしているのかと言うと、(I/F)を通過しようとしているパケットのヘッダーを評価しているのです。 TCP/IP等のヘッダーにはこれらの情報があります。

以上を纏めると、この4つのケースがあることになります。



それでは実際に設定をしてみます。 WANからのアタックに対するセキュリティを確保するために設定します。 ですから設定する場所は「WAN-in」または「WAN-out」で良いです。

WANから見てLANをステルスに設定します。

この2つの設定でWANからLANがステルスになります。

更に念のため、TE4121C宛のWWWとFTPのパケットも遮断します。 これは、TE4121Cにはルータ設定のためのWWWサーバーと、ファームウェア更新のためのFTPサーバーを持っているので、これをWANからステルスにするのです。 上記の2つの設定をしていれば、外部からTCPコネクションを開始できないので、この設定なしでも大丈夫のはずですが、あくまでも念のため蛇足としてやるものです。

ここで「IP-DA」に記述した「自分宛」とはTE4121Cそのものをさします。
 自分=TE4121CのWWWまたはFTPサーバー
です。

以上を纏めると以下のような設定になります。 これだけやっておけばセキュリティレベルはかなり上がったはずです。
(70)(WAN-out)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(*)(*)(137-139)(非通過)
(71)(WAN-out)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(*)(*)(445)(非通過)
(72)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(*)(137-139)(*)(非通過)
(73)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(*)(445)(*)(非通過)
(80)(WAN-in)(10.0.0.0/8)(0.0.0.0/0)(*)(*)(*)(非通過)
(81)(WAN-in)(172.16.0.0/12)(0.0.0.0/0)(*)(*)(*)(非通過)
(82)(WAN-in)(192.168.0.0/16)(0.0.0.0/0)(*)(*)(*)(非通過)
(83)(WAN-out)(0.0.0.0/0)(10.0.0.0/8)(*)(*)(*)(非通過)
(84)(WAN-out)(0.0.0.0/0)(172.16.0.0/12)(*)(*)(*)(非通過)
(85)(WAN-out)(0.0.0.0/0)(192.168.0.0/16)(*)(*)(*)(非通過)
(90)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(自分宛)(TCP)(*)(20-21)(非通過)
(91)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(自分宛)(TCP)(*)(WWW)(非通過)
(92)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(TCP-SYN)(*)(*)(非通過)
(93)(WAN-in)(0.0.0.0/0)(0.0.0.0/0)(ICMP)(*)(*)(非通過)
最初の数字は優先度です。



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