神東 ミニホールソーセット をゲット!
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2015年3月4日、
モノタロウ
にて
神東工業株式会社
の
ミニホールソーセット
を送料税込6,361円で買いました。
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通常、ホールソーというのは直径 50mm や 100mm といった大穴を開けるための回転刃と思われがちですが、このミニホールソーは直径 6〜16mm の小穴に対応します。
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完全に普通のドリル刃やステップドリル刃と競合する開口径ですが、なぜミニホールソー存在の意義があるのでしょう?
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それは
開けた穴の完璧さ (精密で綺麗)
にあるのです。
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できること
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このセットでは 6/8/10/12/13/15/16 mm の7つのサイズの穴開けができます。
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対象は鉄板およびアルミ板で、板厚は 1.5mm までです。
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セット品の内訳です。
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6/8/10/12/13/15/16 mm の7つのサイズのカッター刃
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シャンク
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センターポンチ
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センターピン (予備1本も添付されます)
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メガネレンチ
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六角レンチ
使いかたと動作原理
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使いかた
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右の図のように、センタポンチで開けたい穴の中心位置をポンチングします。
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ポンチ位置にミニホールソーのセンターピンを当てて、ドリルで回転するだけです。
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ドリルは垂直に当てる必要があるので、できればボール盤を使ったほうが良いです。
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ドリル手持ちで斜め方向になると、対象板が小さいと回転力でもっていかれ危険になることがあります。
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また精度も悪くなります。
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右のグラフは推奨回転速度です。
開口穴径が大きいほど回転速度を落とします。
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優れた構造
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通常のホールソーでは下穴処理 (あらかじめ中心位置に小さな穴を開ける) が必要ですが、ミニホールソーでは下穴処理が不要です。
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センターピンがバネ圧により常に外側に押し出しているため、カスが溜まりません。
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以上より連続穴開け作業ができ、作業効率が劇的に向上します。
実際に使ってみました
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板厚 1.5mm の純アルミ板に直径 15mm の穴を開けてみました。
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私は
小型ボール盤
を使って作業しました。
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切削油には皆さんお馴染みの
KURE CRC556
を使いました。
この CRC556 がお奨めという訳ではありません。
たまたま手元にあったので使ってみたということです。
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ポンチングをしてミニホールソーを回転するだけと、6個の穴開けがあっと言う間に終わりました。
時間にして1〜2分でしょうか。
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ドリル刃では掘り下げる感覚ですが、ミニホールソーでは削る感覚です。
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ドリル刃では細かい金属片が飛び散ります。
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ミニホールソーではまるで木をカンナで削ったように、1.5〜2mm 幅くらいのクルクル巻きの長い金属帯がフニャフニャ/フワフワと出てきます。
二次的効果としてお掃除が楽。
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結果は ・・・
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写真左がミニホールソーを当てた面、右がその裏側です。
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ご覧のようにミニホールソーを当てた面にはバリは全くでておらず、反対側に僅かに出ている程度です。
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切り口 (写真では縦方向で板厚方向) はツルツルしています。
まるでパンチャーで開けたような素晴らしく綺麗な断面です。
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パンチャーでは金型にもよりますが、対象板の刃先側では若干の変形が生じます (原理的にハサミで切り取るのと変わらない。) が、ミニホールソーでは変形が発生しないので精度が高い (原理的に穴の周囲を均一に削る。) です。
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同じ対象材料に 9mm の穴をドリル刃で開けて比較してみると ・・・
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同じように、写真左がドリル刃を当てた面、右がその裏側です。
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一目瞭然です。
コメント不要ですね。
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結論
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ミニホールソーを買って大正解です。
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積年の丸穴加工の悩み (精度) が一挙に解決しました。
加工精度は十分 0.1mm 以内に収まります。
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このミニホールソーは
Made in JAPAN
です。
刃物類は絶対的に日本製が良いです。
中国製は安いですが、精度が出ないし、刃先がすぐに鈍ります。
全てではないと思いますが、ともかく安いのは全然ダメです。