AudioComm RAD-F3357M

AudioComm RAD-F3357M をゲット！

ワイド FM が受信できるお気軽ラジオ

2016年2月21日、 amazon でワイド FM 対応の PLL シンセサイザーラジオ AudioComm RAD-F3357M が送料税込2,391円でした。

AC100V 電源でワイド FM を気軽に聴ける PLL シンセサイザーラジオを持っていないと気が付き、試しに買ってみました。

いかにもチャイナっぽいデザインですが、安いので許せるかぁ〜

よく2千円ちょっとで PLL シンセサイザーラジオを作れるなぁ〜と驚きます。

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使ってみました

1. チャイナっぽいデザイン
   
   
   • エッジの丸みがあり過ぎ、いわゆる中華三千年の野暮ったいデザインです。
     
     
     • 日本の美的感覚とは違うようです。 倒して見るとまるで 弁当箱 です。 安いので許すしかないです。
       
       
     • OHM ブランドで数多く販売しているチャイナ製ラジオの中ではマシなほうです。
       
       
   • 周波数表示が7セグメント LED でレトロっぽいのが気に入りました。 現在では LCD 表示がほとんどなので、かえって LED 表示が新鮮に感じます。
     
     
   • ツマミの類はなく、全てボタン操作です。 ボタンは全て上面にあるので、操作で本体が倒れることはありません。 良いと思います。
     
     
   • ロッドアンテナは短く、伸ばしても 23cm しかありません。
     
     
   • キャリングハンドルは邪魔にならないよう収納できます。 チャイナ製造品では、このキャリングハンドルがプアなことが多いですが、本機のはシッカリしています。
     
     
   • 付属品は何にもないです。 お試し電池も付いていません。
     
     
2. 2ウェイ電源
   
   
   • 乾電池駆動 (単2電池×4本) できます。
     
     
     • アルカリ電池を使っても連続使用できる時間は18時間しかないです。
       
       
     • おそらく LED 表示が電流を食っており、表示を消して使うと電池がもっと持つと思います。
       
       
   • AC100V 駆動できます。
     
     
     • AC コードは写真のように収納されています。 AC コードは本体に付いたままで外せません。
       
       
     • 電池ボックスカバーの右上辺りに AC コードを引き出す穴が開けられています。
       
       
3. 外部接続端子
   
   
   • 本機の入力端子に音声ライン信号を入れるとアクティブスピーカになります。 モノラルです。
     
     
   • 一般的なラジオにあるイヤホン端子はありません。
     
     
4. 操作
   
   
   • 同調ツマミや音量ツマミはなく、右図の上面にある9個のボタンで全ての操作をします。
     
     
     • 電源 ON/OFF 状態や [短押し] [長押し] でボタンの機能が変わるので、やや操作が難しいです。
       
       
     • [電源] ボタンを押すと電源 ON になるのは普通のラジオと同じですが ・・・
       
       
       • 電源 OFF にするには [電源] ボタンを長押しと、とても変わっています。
         
         
       • しかも電源 ON の時に [電源] ボタンを短押しすると、ソース切換として動作します。
         
         
     • 寝ボケ頭でスヌーズにすることは非常に難しいと思われる ・・・
       
       
       • アラーム ON 状態からスヌーズ (一旦アラームを止めて、9分後に再度アラームする) にするには、[照度 (スヌーズ)] ボタンを押します。
         
         
       • ところが、寝ボケ頭で9個のボタンの中から [スヌーズ] ボタンを探して押すのは無理だと思うのです。
         
         
       • どれが [スヌーズ] かなと探していたら完全に目が覚めます ・・・ スヌーズ機能が役に立たないです。
         
         
     • 上記の事例など、直感的に使えない操作仕様と思いました。
       
       
       • 中華三千年な人の好みなのかなぁ〜？？？
         
         
   • 操作ボタンの機能を以下の表にまとめてみました。
     
     
     • ボタン番号 �@〜�H は、右図の番号と同じです。
       
       
     • こうやって表にすると論理的に理解し易いと思います。
       
       

     ボタン 番号	ボタンの 代表機能	電源 OFF 時		電源 ON 時
     		短押し	長押し	短押し	長押し
     �@	電源	電源 ON アラームが鳴っている時は、これを停止 スヌーズ中の時は、これを解除		FM→AM→AU を順に切換 アラームが鳴っている時は、これを停止 スヌーズ中の時は、これを解除	電源 OFF
     �A	音量−	アラーム2 ON/OFF	【アラーム2設定モード】 �Fで時/�Gで分を設定してから �Aを押して時刻確定。続いて �F�Gで bb (ブザー)/F (ラジオ) を選択してから�Aを押すと確定	音量を1レベル下げる	音量を連続的に下げる
     �B	音量＋	アラーム1 ON/OFF	【アラーム1設定モード】 �Fで時/�Gで分を設定してから �Bを押して時刻確定。続いて、 �F�Gで bb (ブザー)/F (ラジオ) を選択してから�Bを押すと確定	音量を1レベル上げる	音量を連続的に上げる
     �C	タイマ	【簡易タイマモード】 120→90→60→30→15→10→05→OFF の順でタイマ時間 (分) を選択 指定時間になるとブザーが鳴る		【スリープタイマモード】 120→90→60→30→15→10→05→OFF の順でタイマ時間 (分) を選択 指定時間になると電源 OFF となる
     �D	照度	表示器の照度を 明→暗→消灯 の順に切換 アラームが鳴っている時は、これを停止してスヌーズにする
     �E	手動メモリ	−	【時刻設定モード】 �Fで時/�Gで分を設定してから �Eを押して確定	【プリセットモード】 �F�Gでメモリ番号を選択してから �Eを押して確定	−
     �F	＜	(時刻設定時の [時] 設定として動作) 長押しで早送り		受信周波数を1ステップ下げる	【オートスキャン受信】 受信周波数を下げる方向
     �G	＞	(時刻設定時の [分] 設定として動作) 長押しで早送り		受信周波数を1ステップ上げる	【オートスキャン受信】 受信周波数を上げる方向
     �H	メモリ	−		【プリセット受信】 押すごとにメモリ番号を インクリメントする	【オートプリセット】 受信可能な放送を 自動的にプリセットする

     
     
5. 使い勝手の悪いところ
   
   
   • プリセットコールは [メモリ] ボタンのインクリメントだけ
     
     
     • 例えばプリセット番号 P05 の放送を聴いていて P04 を呼び出そうとすると、 [メモリ] ボタンを9回押す必要があります。 煩わしいです。
       
       
   • 電源消失で記憶喪失になる！
     
     
     • AC100V 電源と電池の両方がなくなると、プリセット情報や時刻など全てが一瞬で消えます。 バックアップ機能がないです。
       
       
     • 対策としては、AC100V で使う場合でも電池を実装しておくことです。 こうすると AC100V が瞬停しても設定が残ります。
       
       
     • 私は手元にあった単3 Ni-MH 充電池×4本を100円ショップの「単3→単2電池スペーサ」を使って単2サイズに変更して実装しました。
       
       
       • 乾電池だと入れっ放しで忘れていると液漏れするのがイヤだからです。 Ni-MH 充電池だと液漏れしにくいです。
         
         
       • 当然ですが、AC コードを壁コンセントから抜いても記憶喪失にならなくなりました。
         
         
       • また、単3 Ni-MH 充電池×4本でもラジオとして動作することが確認できました。
         
         
   • 受信周波数を常時表示させておくモードがない
     
     
     • これは欠陥というほどではありません。 常時表示されているのは現在時刻です。
       
       
     • 本機をラジオ専用として使う場合に、常時周波数を表示する機能が欲しいのです。
       
       
6. ラジオの感度は良好
   
   
   • FM 放送受信
     
     
     • 以下の表のように16局の放送局が良好に受信できました。
       
       
       • No.13〜16 がワイド FM です。
         
         
       • 越谷からは少々遠い [FM 千葉] [FM 横浜] [IBS 茨城放送] も良好に受信できました。
         
         
       • FM 用のプリセットメモリが10局分しかなく不足と感じます。 とりあえず、以下の表のようにプリセットしました。
         
         

       No.	周波数 (MHz)	放送局名	プリセット番号
       1	77.1	放送大学
       2	78.0	FM 千葉	P01
       3	79.5	FM 埼玉
       4	80.0	FM 東京	P02
       5	80.7	NHK 千葉
       6	81.3	J-WAVE	P03
       7	82.5	NHK 東京	P04
       8	83.2	NHK 水戸
       9	84.7	FM 横浜
       10	85.1	NHK さいたま
       11	86.8	越谷 FM (コミュニティ放送)	P05
       12	89.7	InterFM897	P06
       13	90.5	TBS ラジオ	P07
       14	91.6	文化放送	P08
       15	93.0	ニッポン放送	P09
       16	94.6	IBS 茨城放送	P10

       
       
     • AC100V で使うと、ロッドアンテナを伸ばさなくても良好に受信できました。
       
       
       • AC コードがアンテナの代わりをするようです。
         
         
       • これを応用して、AC 延長コードを追加して受信状態を改善する裏ワザが考えられます。
         
         
   • AM 放送受信
     
     
     • 以下の表のように関東では定番の No.1〜7 の放送局が良好に受信できました。
       
       
       • AM 用のプリセットメモリは10局分なので、十分です。
         
         
       • 夜になると、遠距離の ラジオ関西 (558kHz) や ラジオ大阪 (1314kHz) も受信できました。
         
         

       No.	周波数 (kHz)	放送局名	プリセット番号
       1	594	NHK 第1	P01
       2	693	NHK 第2	P02
       3	810	AFN Tokyo	P03
       4	954	TBS ラジオ	P04
       5	1134	文化放送	P05
       6	1242	ニッポン放送	P06
       7	1422	ラジオ日本	P07
       8	558	ラジオ関西	P08
       9	1314	ラジオ大阪	P09

       
       
7. 音質
   
   
   • いわゆるラジオ音質です。 FM も AM も同じような音です。
     
     
   • スピーカの口径が小さいので SONY ICF-800 のような迫力のある音が出ません。
     
     
   • しかし、ポケットラジオのような帯域の狭い音ではなく、それなりのマトモな音です。
     
     
8. 評価
   
   
   • ラジオそのものの性能は良いです。 性能に満足すると 弁当箱ラジオもイイなぁ〜 と思えてくるのが不思議です。
     
     
   • 操作性はイマイチですが、7セグメント LED 表示などギミック大好き！のかたには向くと思います。 私には合います。
     
     
   • 表示を完全に消せるのが良いです。 消費電力を減らせるし、同じラジオ放送局をずっと聴いているのなら表示は必要ありませんしね。
     
     

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仕様その他

1. ドキュメント
   
   
   • RAD-F3357M 取扱説明書
     
     
2. 仕様は以下です。
   
   

   項目	内容
   受信周波数	FM: 76〜108MHz (0.1MHz step) AM: 522〜1638kHz (9kHz step)
   時計精度	月差±60秒
   入力端子	外部音声入力端子 (φ3.5mm ミニジャック)
   電源	AC100V 50/60Hz DC6V 単2形乾電池×4本
   電池持続時間	18時間 (アルカリ電池使用時)
   外形寸法	180(W)×132(H)×71(D) mm (キャリングハンドル収納時)
   質量	600g (乾電池含まず)

   
   

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