PENTAX ME super

PENTAX ME super をゲット!

2014年2月13日、PENTAX ME super ボディの中古ジャンクが 税込440円 でした。 2014年2月15日にリペア完了しました。

ジャンクの理由は「ミラーアップしたまま」という故障品だからです。 にも関わらず購入に踏み切ったのは、PENTAX M シリーズの修理について電網に多数情報があり、「お前にも修理できるかも?」という 悪魔のささやき があったからです。

付属品は [肩ひも] [ショルダーパッド] だけで、それも [留め金] [環] が1個ずつしかなく、残骸のようなものです。

(現代と違って)昔は同じ機種のカメラを10年近くも製作されていました。 同じ機種と言っても製作年によって内部の作りが微妙に変わっています。 PANTAX ME の発売開始は1979年12月ですが、私が入手したのは何年物ビンテージだろう???



状況確認

  1. 外観はかなり良好です。 大当たりの個体です。

  2. 動作



修理

  1. 少し分解して不具合状態をもう少し詳細に調べました。

  2. 分解してダンパーリングを交換しました。

    1. ME 復活応援サイト にある ME Super 分解の巻 を参照して分解します。

      • タイマーレバーを外す工程がありましすが、ME super のレバー飾りキャップは小さく、カニ目も極小のためキズなしで外すことは難しいと思われました。

        • そこで裏ワザを駆使しました。 レバー飾りキャップとピンセットを瞬間接着剤で貼り付けて外しました。

        • 外せたら瞬間接着剤はアセトンで拭けば取れます。 100円ショップのアセトン入り除光液を使いました。

      • 本体からミラーボックスを分離する必要があり、その前に以下の箇所のリード線を外す必要があります。 黄緑色で○印を付けたリード線です。

       

       

    2. ミラーボックスが分離できました。

      • ミラーボックに [55.6.11] とマーキングされていたので、1980年6月11日頃に製作されたと思います。

      • ミラーボックスには4つのゴム製ダンパーリングが実装されています。

        • ダンパーリングは下の写真の位置に2個あります。 右下写真の奥(写真では下側で隠れた部分)にあと2個あります。 これら4個のダンパーリングを交換しました。

        • 元々付いていたダンパーリングはボロボロになっており、かつ、ゴムの溶けた液体で周りの機構が侵され動きが非常に悪くなっていました。 この汚れは無水アルコールで綺麗に除去・清掃しました。

        • ダンパーリングは PENTAX から入手不能のため、外径4mm/内径2mm のシリコンゴムチューブを 1.5mm 厚に切ったもので代用しました。

      • 手動でシャッター動作させてダンパーリング交換後の動作がスムースであるか確認します。

        1. 1のレバーをラッチするまで下側に倒すと、シャッターチャージの状態になります。 巻上レバーはこのレバーを作動させます。 1のレバーの近くで○印で囲んだパーツがエアダンパーです。 ミラーアップ/ダウンの音とショックを軽減します。

        2. 2のレバーを少しだけ右に動かすと、シャッター切りの状態になってミラーアップします。 シャッターボタンはこのレバーを作動させます。

        3. 3のレバーを少しだけ左に動かすと、ミラーダウンしてチャージは解除されます。 一連の動作完了です。

       

  3. 電気系統の修理

  4. モルト交換



修理後使ってみた

  1. PENTAX ME との比較

  2. 使用感



ドキュメントその他

  1. ドキュメント

  2. レビュー記事へのリンク

  3. 仕様は以下です