リブレット50を150MHzにクロックアップ

最近、リブレット50をクロックアップして倍速の150MHzで動作させるというのが、はやっているようです。 有料サービスでは
マクサスコンピュータ:http://www.maxuscomputer.com/
が15,000円でやってくれるようです。

腕に自信がある方は
東芝PC改造講座:http://www.amnet.co.jp/home2/toshio_h/index.html
にある http://www.amnet.co.jp/home2/toshio_h/lib50.html のページで写真と図と解説入りで詳しく説明されています。 必要な部品はダイオード1本だけで、基板のモードカットなどは不要なので安心して実施できます。

リブレット50は通常 50MHz x 1.5 = 75MHz で動いているようです。 改造で一番簡単そうなのが 50MHz x 3.0 = 150MHz と思われます。

早速、私も改造してみました。 「改造後は、普通にスイッチをONするとベースクロックx1.5で起動します。ONの時にスイッチを3秒程度押し続けるとベースクロックx改造した倍率で起動となります。」 となりますので、従来との互換性もあります。 倍速で動作させると消費電流も増しますので、ACアアプタで使う時は倍速で、バッテリで使う時は通常速という使い方がベストでしょう。
  1. リブレット50をクロックアップする準備として、クロック周波数を計測するユーティリティを入手しました。 これがないと、クロックアップしても成功したのかどうか判らない訳で、マニア必携のツールです。 もう一つ、クロックアップして自慢する時に客観的に数値で示せるものがないと説明に困る訳で...。
    WcpuID:Nifty FWINAC/LIB9/365
    にあります。 一応Archieでインターネット中を探索しましたが、旧バージョンのものしかなかったので、NiftyからGetしました。 ほしい方はメールで送ってあげてもいいです。16KBくらいです。

    さて、WcpuIDを使って現状のリブレット50のクロック周波数を計測してみました。 75.14MHzと計測されましたので、まともなユーティリティのようです。

  2. !!!「リブレット150」と呼んで下さい!!!
    リブレット50を改造してクロックアップしました。 使った部品はIS1588というダイオードと若干の超極細銀線だけです。 見事75MHzのリブレット50が150MHzマシンとして生まれ変わりました。

    画像の表示が速くなっています。でも、メモリが16MBではスワップが発生するので 本来の倍速が味わえません。メモリも増設しなくっちゃ!!!

    なお、この改造はかなり細かい作業になりますので、分解・組立・細かい部分の半田付など腕に自信がない方にはお奨めできません。 改造作業の良否判定に8倍程度のルーペと、作業の修正にツマヨウジが必要なので、これらが無い方はやらない方が良いです。 半田ゴテはIC作業専門の特殊合金コテ先の10W程度のものが必要です。

    バラバラになったリブレット50です。

    メインボードの改造面です。

    改造前です。

    <改造方法−1>
    改造方法−1の改造後です。 ダイオードと銀線の部分に他の部品とショートしないよう熱収縮チューブを被せました。 これと同じ改造を専門業者が15,000円でやってくれますが(私ならこんなに取らないけどね。)、保証を考えるとそれほど高いと思いません。

    (拡大する場合は写真をクリックして下さい。)

    この改造にて150MHzにクロックアップしたリブレット50を試験してみました。
    1. バッテリの持ち
      新幹線の中で普通に使ってみました。バッテリは1時間持ちました。 75MHzの時とあんまり変わらないようです。
    2. 発熱
      発熱も以前よりは裏ブタが熱くなりますが、そんなに変わっていません。
    3. その他
      電源ON時に電源スイッチを3秒以上押し続けて150MHzに移行させますが、よく移行失敗します。 おそらく、ダイオードの順方向電圧降下が高すぎると思われます。 また、ハイバーネーションになってからの再投入でうまく150MHzにできませんでした。
    以上の結果より、何にも以前と互換性を持たせた改造ではなく、常に150MHzとしても構わないと思いました。

    そこで次の改造方法を紹介します。 この改造では常に150MHzクロックとしてリブレット50が動作します。 そして追加部品は全く不要です。 改造そのものも簡単で、近接ランドにジャンパー線を1本飛ばすだけです。 お奨めです。

    <改造方法−2>
    改造方法−2の改造後です。 <改造方法−1>のダイオードを取り外し、上の写真のダイオードの左の線を半田付けしていたランドと、そのすぐ左のグランド・ランドをジャンパー線でつなぐだけです。 330と書かれた青色の四角い部品のすぐ左上に半田の塊のようなものが見えますが、これが追加したジャンパーです。

    (拡大する場合は写真をクリックして下さい。)

    150MHzでのリブレット50では、FEPの動作などで高速化を体感できます。 Wordもイライラが減りました。