メール受信が主目的でツーカーの携帯電話を使っています。
ツーカー東京では2000年1月1日からE-mail契約料が 300円となり(従来 800円)、一番安いファーストプラン 1,990円と組み合わせて「1,990 + 300 = 2,290円」というPHSより安い基本料金です。
おまけにE-mail受信はいくら受信しても無料だし、またサンスポ・フジのニュースメール(1日3回配信)も無料です。
ところが、1つ問題があります。
それはファーストプランという激安プランのために通話料がバカ高いのです。
(全国一律料金)
平日 8:00-17:00 120円/分,17:00-19:00 60円/分,19:00-8:00 40円/分
土日祝日 終日 40円/分
これをなんとか安くしたいと考えました。
少なくとも 120円/分というのは避けたい。
方法があります。
米国コールバックで日本国内にかけるのです。
私は
GlobalTel
と契約しました。
ここは加入料無料,月額基本料無料で、支払うのは通話料だけです。
オンラインで申込できます。
私の場合、申し込んで3日で契約完了しました。
<コールバック通話の手順>
KDDを通じて米国のコールバックセンタに電話をかける。
ベル音が1回聞こえたら電話を切ります。
当然、無料です。
▼
米国のコールバックセンタのコンピュータが携帯電話を呼び返してきます。
これがコールバックです。
▼
携帯電話を取り、相手先の電話番号をダイアルする。
ちょっと手順が面倒ですが、これだけで
日本全国一律時間帯無関係で23円/分
で電話がかけられるのです。
上の手順でわかるように、コールバックされた後は、日本に居ながら携帯電話は米国内の電話と同じになる訳です。
(当然ですが、このまま米国と通話するほうが安いということになります。
米国への通話は時間帯無関係で17円/分
。)
携帯電話を対象にこのレポートを書いていますが、契約する電話は携帯に限らず一般の固定電話でも構いません。
アメリカへの電話が17円/分とは魅力的ではありませんか。
1契約で2台の電話(2番号)まで無料で登録できるので、私は1つに携帯電話を,もう1つに固定電話を登録しています。
なお、契約電話(番号)の変更はオンラインでリアルタイムにできますので、携帯電話を買い替えて電話番号が変わっても大丈夫です。
「コールバックサービスは合法ですか?」の質問に対する答は以下です。
(GlobalTelからの回答です。)
もちろんです。
1995年のFCCの裁定で、GlobalTelは国際法、米国国内法に照らして合法であると認められています。
さらに、GlobalTelは米国と他の国の間で電話の再販を行う通信業者として米国で認可されています。
日本政府もコールバック方式による通話を正式に認めています。
それにしても、日本国内に電話するのにわざわざアメリカ経由にしたほうが安いなんて、どっか狂っているように思うのですが...。
米国コールバックサービスを利用するには国際電話がかけられる電話が必要です。
固定電話であれば通常KDDとの契約がされているのでそのまま使えます。
携帯電話の場合は以下の方法で国際電話がかけられるようになります。
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携帯電話を国際電話会社と契約をする。
KDD, IDC, DDI, IDOに電話して国際電話の申込をします。
KDDの場合、「0120-786-001」へ電話して国際電話契約の依頼をすると、「移動体電話による国際電話利用契約申込書」という書類が送られてきます。
これに必要事項を記入して返送すると契約完了となります。
この方法では携帯電話で国際電話がかけられるようになるのに約2週間かかります。
携帯電話そのものと契約するので、携帯電話を買い換えて電話番号が変わる度に契約となって面倒です。
また、携帯電話を紛失して不心得者に悪用された場合の心配があります。
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国際クレジット通話を使う。
この方法では携帯電話そのものと契約する訳ではないので、携帯電話を買い換えて電話番号が変わっても再契約は不要です。
また、携帯電話を紛失して不心得者に悪用される心配もありません。
国際クレジット通話には「プリペイカード」「クレジットカード」「あらかじめ設定したクレジットコール番号」を使う方法があります。
KDD, IDC, 日本テレコムには国際クレジット通話がありましたが、DDI, NTTにはないようです。
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KDDの国際クレジット通話
0055P81#<プリペイカード番号>#1yyyyyyyyyy# ... 全部で33桁
0055P<クレジットカード番号>#<暗証番号>#1yyyyyyyyyy# ... 全部で37〜39桁
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IDCの国際クレジット通話
0065P<クレジットカード番号>#<暗証番号>#1yyyyyyyyyy# ... 全部で37〜39桁
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日本テレコムの国際クレジット通話
0043P11<クレジットコール番号><暗証番号>#1yyyyyyyyyy# ... 全部で30桁
0043P11<クレジットコール番号><暗証番号>#<短縮番号># ... 全部で20桁
プリペイカード番号:12桁
クレジットカード番号:14〜16桁
クレジットコール番号:6桁
暗証番号:4桁
短縮番号:1桁
KDD, IDCではプリペイカードまたはクレジットカードがあれば契約なしですぐに使えます。
これはメリットですが、反面ともかく桁数が多くて携帯電話に一発登録はできません。
日本テレコムは国際クレジット通話契約をしてクレジットコール番号(暗証番号は任意に設定できる。)を入手しなければならない面倒さはありますが、桁数は20桁に抑えることが可能です。
これくらいならどの携帯電話にも一発登録できます。
一旦契約してクレジットコール番号を入手してしまえば、この番号を使ってどの携帯電話からでも国際電話できます。
携帯電話自身に契約をする訳ではないので、携帯電話を買い換えて電話番号が変わっても大丈夫です。
日本テレコムに申し込む場合、「0088-41」へダイヤルして国際クレジット通話契約の申込書送付を依頼します。
国際クレジット通話契約をすると「クレ・カードi」も送られてきます。
これがあると公衆電話から国際電話をかける際に暗証番号と短縮番号だけで国際電話がかけられます。
一般的にはうれしいカードなんでしょうが、私にはちっともうれしくありません。
公衆電話からグローバルテルにかけても公衆電話にコールバックがかかってくる訳ではありませんから。
このカードは大事にしまっておこう!!!
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Webコールを使う。
WebコールのURLにアクセスして「アクセス番号」と相手先の電話番号をインプットするだけで電話がかけられる(コールバックと同時に相手先の電話を呼び出す。)というものです。
この方法は固定電話でも使えます。
米国コールバックを試験してみました。
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固定電話からロサンジェルスに電話してみました。
音質は問題なく非常にクリアでした。
コールバックだからと言って音質は悪くないようです。
チェックしながら喋ってみると、多くの言葉をズラズラと言うとほとんどわからないくらいですが遅れを感じます。
たぶんパケット通信しているんだろうと思います。
それでこんなに驚異的に安いんだと思います。
日本からアメリカにかけて1分17円ですから、日本国内で100Km以上の間を電話するより安いです。
これなら、今後アメリカへ気軽に電話できますね。
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携帯電話から国内の固定電話にかけてみました。
音質は問題なく非常にクリアでした。
誰が喋っているか判別できるくらい音が良いです。
携帯電話とはフルレートでつながっているのは間違いないようです。
ただし、1秒くらいの遅延を感じます。
携帯電話は元々パケット通信であるのと日本〜アメリカを1往復してくるからだと思います。
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国内の固定電話からDDIポケットのPHSにかけてみました。
残念ながらPHSにつながりませんでした。
ビジー音が鳴ります。
原因はよくわかりませんが、GlobalTelとDDIポケットのPHSとの相性が悪いみたいです。
2000年2月10日、再度試してみると、いつの間にかPHSとも通話できるようになっていました。
たぶん、GlobalTelのネットワーク設定が変更されたのだと思います。
グローバルテルを使っていて気が付きました。
契約した日本国内の電話それぞれに対して1対1の米国内の電話番号を持ちます。
コールバック通話するには、この「米国内の自分の電話番号」に対して電話し、ベル音が1回鳴ったら切ります。
そうすると数秒後に「米国内の自分の電話番号」から「契約した日本国内の自分の電話」に電話がかかってくる(コールバック)のです。
この状態で回線がつながると、「契約した日本国内の自分の電話」が「米国内の自分の電話番号」を持った電話と同じになるのです。
よって米国内にダイヤルするのは国内扱いになり、日本にダイヤルするのは国際電話になるのです。
ややこしいですが、国際コールバック通話というのはこんな原理のようです。
コールバックを利用した裏技を紹介します。
「ぴあ」など電話でチケット予約する場合、一般電話でかけると受信規制がかかってなかなかつながりませんね。
この規制をビョーンと突破できるのが海外からの電話なのです。
もちろん受け側の回線が全部詰まっていると接続できませんが、受信規制によるビジーなら海外からの電話はクリアできます。
そこで登場するのがコールバック通話なのです。
コールバックによる通話も海外からの電話に違いはないので、この難関を楽々通過することができます。