インターネットサーバ構築目標と運用ポリシー

  1. インターネットサーバは不特定多数にサービスを提供します。 このため、悪意を持った攻撃者を想定してあらかじめ対抗処置を施す必要があります。

  2. 構築するサーバの [使用者] は3タイプに分類します。

  3. [一般] はインターネット網から本サーバにアクセスしてくる不特定多数の [一般者] です。 この中には悪意を持った者もいるかもしれません。

  4. [使用者] や [一般者] が使用できるサービスを以下のように規定し、これを運用ポリシーとします。

    サービス 構築するサーバの使用者 一般者 備考
    名称 詳細 システム管理者 web 管理者 ユーザ
    sys-kun www-kun taro など - 説明用の仮のユーザ名。本名は内緒。
    web http × 参照のみ可能 Hypertext Transfer Protocol
    cgi × × 外部操作可能なサーバ内プログラム
    ssi × × ×
    DocumentRoot × /home/(ユーザ名)/public_html web コンテンツが入る
    Indexes × × ファイル名表示機能
    mail smtp × × ユーザとの
    メール交換可能
    メール送信サーバ
    pop × × メール受信サーバ
    cml - × ML 登録すれば利用可能 メーリングリスト
    sftp - × セキュア FTP
    ssh - × × セキュアシェル
    scp - × × セキュアコピー
    su - × × × root になれるコマンド
    webmin - × × × Linux コントロールパネル

  5. 使用するソフトウェアは以下とします。

    機能 ソフトウェア 備考
    OS Debian Linux  
    Linux Control Panel Webin  
    Web Server apache2  
    Mail System Postfix SMTP server
    Dovecot POP3 server
    Procmail Mail filter
    CML Mailing List
    SFTP ProFTPD  
    Shell OpenSSH  
    その他 wget  
    ntpdate