ANJAN DTS-10

ANJAN DTS-10 をゲット!

2011年9月28日、中国の通販サイトにて355元(日本円で4,400円くらい) で買った中国製の ANJAN DTS-10 です。 合格証には「生産日:2011年8月30日」と書いてありました。

SSB 復調機能 を持った Dual Conversion 方式の BCL ラジオです。 FM/LW/MW/SW を受信できます。 AM は 150〜30,000KHz を連続受信できます。

BCL ラジオらしいマニアックなデザイン に惚れての入手です。 このデザインでハイエンドポータブル BCL ラジオが4千円程度とは驚きます!

大型サイズも気に入っています。

パネル表示の中国語には少々気に掛かりますが・・・

主な機能は以下です



操作ボタンと端子の概要

詳細な使い方は取扱説明書を読んでいただくとして、とりあえずこれだけ覚えれば使えるという概要です。

  1. 上部の左から順に [LIGHT] [SNOOZE] ボタンがあります。

  2. 左サイドの上から順に [ライン入力] [イヤホン] [DC 6V] 端子があります。

  3. 右サイドの上から順に [同調] [音量] ノブ、[ライン出力] 端子があります。

  4. 背面に [外部 FM 同軸アンテナ PAL] [外部 AM ワイヤアンテナ] 端子、[アンテナ切換] スイッチ、[AC220V 入力] 端子があります。

    ここからの操作は右の英文表記で説明します。 実際には中国語表記になっている部分がありますが・・・

  5. [POWER] ボタン

  6. [LOCK] ボタン

  7. 同調のしかた

  8. プリセットメモリのしかた

  9. [SLEEP] ボタン

    Sleep タイマとは就寝時などに一定時間後に電源 OFF する機能です。

  10. [SSB] ボタン

    1. SW 受信時に [SSB] ボタンを押すと LCD 表示に [SSB] が表示されます。

    2. [SSB FINE] ノブを回して復調調整します。

    3. SW 受信を止めるには再度 [SSB] ボタンを押します。

  11. [MB/ST] ボタン

  12. [⇔] ボタン

  13. [WIDE/NARROW] スイッチ

  14. [FM/SW/MW/LW] スイッチ

  15. [RESET] スイッチ

  16. [AM AGG] ノブ

  17. [TREBLE] [BASS] ノブ

  18. 時刻設定

    1. 電源 OFF の時に [←] ボタンを押します。

    2. [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで「時」を設定し [←] ボタンを押します。

    3. [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで「分」を設定し [←] ボタンを押します。

  19. Power-on タイマ設定

    Power-on タイマは3個あります。

    1. 電源 OFF の時に [1] [2] [3] ボタンのいずれかを長押しします。

    2. [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで「ON 時」を設定し [←] ボタンを押します。

    3. [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで「ON 分」を設定し [←] ボタンを押します。

    4. [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで「ON 時間」を設定し [←] ボタンを押します。

  20. システム設定

    システム設定は電源 OFF の時に [←] ボタンを長押しすると [同調] ノブか [↑] [↓] ボタンで設定項目を選択できます。 青表示の項は工場出荷時デフォールトです。

    1. UTC ・・・ タイムゾーンを設定

      • デフォールトは [BEIJING] です。 日本で使う場合は [TOKYO] を選択します。

    2. PAGE ・・・ プリセットメモリのページ数を設定

      • [P00-9] [P00-24] [P00-49] のいずれかを選択します。 それぞれ [100局×10ページ] [40局×25ページ] [20局×50ページ] に設定されます。

    3. FM MODE ・・・ FM 受信周波数範囲の設定

      • [NORMAL] [JAPAN] [EURO] [SCHOOL] のいずれかを選択します。 それぞれの受信範囲は [87.0-108.0] [76.0-96.0] [87.5-108.5] [76.0-108.0] です。 MHz 単位です。 日本で使う場合は [JAPAN] を選択します。

    4. MW MODE ・・・ MW 受信ステップ周波数を設定

      • [9K] [10K] のいずれかを選択します。 それぞれのステップ周波数は [9KHz] [10kHz] です。 日本で使う場合は [9K] を選択します。

    5. SW FREQ ・・・ SW 受信モードを設定

      • [ALL] [MT ONLY] のいずれかを選択します。 それぞれ [オールバンド連続受信] [メータバンドごとに受信] です。

    6. LIGHT ・・・ バックライト点灯モードを設定

      • [AUTO] [MANUAL] のいずれかを選択します。 それぞれ [自動消灯] [手動点消灯] です。

    7. SKIPMEM ・・・ プリセットコールモードの設定

      • [YES] [NO] のいずれかを選択します。 それぞれ [未書込メモリをスキップ] [スキップなし] です。

    8. FACTORY ・・・ 工場出荷時に初期化

      • [YES] を選択して実行すると、全てのメモリは工場出荷時の初期状態に戻ります。 止める場合は [NO] を選択します。

    9. CHECK ・・・ LCD 表示チェック

      • LCD の全セグメントが表示されます。 セグメント欠けのチェックができます。



内部を透視

  1. 背面にある6本のネジとノブ類を外すと、フロントパネルが外れます。

  2. 外れたフロントパネルです。

  3. フロントパネルの裏側です。

  4. フロントパネルを外した状態です。

  5. [同調] ノブの近くに見える小さな丸い部品は温度センサです。

  6. 電源トランス左横にある電源基板です。 画像をクリックすると拡大画像を表示できます。

  7. スイッチ基板とノブ基板を外すとラジオ基板が見えます。

  8. これがラジオ基板です。 画像をクリックすると拡大画像を表示できます。



私が入手した個体は FM で +20kHz の同調点ズレがありました!!!

  1. 同調点ズレがあると音が歪っぽくなります。 クォードラチュア検波の調整ズレです。

  2. クォードラチュア検波の調整

  3. 新品なのにこれだから、 ANJAN の品質管理に疑問 を感じます。



使ってみました

  1. 本格的な BCL ラジオの作りとなっています。 製造品質や感触も日本製と変わらず、満足できます。

  2. PLL シセサイザー同調です。 アナログチューニングより楽で、周波数ズレもありません。

  3. 感度&音質

  4. 感想など



放送局リスト ・・・ 中国の重慶で日常的に受信している放送

  1. 重慶の FM 放送


    周波数 (MHz) 内容
    88.1 重慶音楽広播
    91.7 中国国際広播電台・環球資訊広播
    93.8 重慶都市広播
    95.5 重慶交通広播
    96.8 重慶新聞広播
    101.5 重慶経済広播
    103.5 重慶故事広播

  2. 日本の短波放送


    周波数 (MHz) 内容
    3.925 ラジオ NIKKEI 第1放送
    3.945 ラジオ NIKKEI 第2放送
    6.035 NHK-RJ
    6.055 ラジオ NIKKEI 第1放送
    6.085 NHK-RJ
    6.115 ラジオ NIKKEI 第2放送
    6.145 NHK-RJ
    6.165 NHK-RJ
    9.595 ラジオ NIKKEI 第1放送
    9.750 NHK-RJ
    9.760 ラジオ NIKKEI 第2放送
    11.910 NHK-RJ
    15.195 NHK-RJ



ちょっと考えてみました

現在、この DTS-10 を中国の AC220V で使っているので問題ないのですが、将来、日本へ持ち帰った場合は AC100V となって本体電源では動作しないはずです。 この対策を考えてみました。
  1. 内蔵トランスを交換する


  2. 内蔵電源回路を改造する・・・回路屋の発想です



仕様その他

  1. 英語版の取扱説明書 です。 とてもよく判る英文で記載されており、普通の日本人なら十分理解できます。

  2. 中国語堪能な方は 中国語版の取扱説明書 を参照ください。

  3. 日本の放送を聞くには ラジオセンター の情報が見やすいです。

  4. 世界の短波放送を聞くには 世界の短波放送局情報 の情報が見やすいです。

  5. 仕様は以下です。

    項目 内容
    受信周波数 FM NORMAL: 87.0〜108.0MHz (0.05/0.01MHz step)
    FM JAPAN: 76.0〜96.0MHz (0.05/0.01MHz step)
    FM EURO: 87.5〜108.5MHz (0.05/0.01MHz step)
    FM SCHOOL: 76.0〜108.0MHz (0.05/0.01MHz step)
    MW 9K: 522〜1,620kHz (9/1kHz step)
    MW 10K: 520〜1,710 kHz (10/1kHz step)
    LW: 150〜519kHz (9/1kHz step)
    SW: 1,711〜30,000kHz (5/1kHz step)
    感度 FM: 3uV
    MW: 1mV/m
    LW: 1.2mV/m
    SW: 20uV
    選択度 30dB (±5kHz)
    プリセットメモリ数 合計1,000個、以下の3通りに切り替えて使用
    @100個×10ページ
    A40個×25ページ
    B20個×50ページ
    アラーム機能 ラジオ受信のみ (2セット)
    内臓スピーカ 直径128mm / 8Ω / 5W
    入力端子 @外部 FM アンテナ入力 (PAL)
    A外部 AM アンテナ入力 (ワイヤ端子)
    Bライン入力 (3.5mm, ステレオミニジャック)
    CDC6V 入力 (EIAJ 4mm プラグ、センターマイナス)
    DAC220V 入力 (メガネ端子)
    出力端子 @ライン出力 (3.5mm, ステレオミニジャック)
    Aイヤホン出力 (3.5mm, 32Ω, ステレオミニジャック)
    電源 3種類の電源に対応
    @単1電池×4本
    ADC 6V
    BAC 220V 50Hz
    最大外形寸法 287(W)×183(H)×72(D) mm
    質量 1,821g (電池含まず)
    付属品 @AC コード
    A取扱説明書 (中文)