SONY Cyber-shot DSC-HX5V

SONY Cyber-shot DSC-HX5V をゲット!

GPS 内蔵、Full HD 動画撮影

2016年2月11日、 SONY Cyber-shot DSC-HX5V の中古が ハードオフ さいたま浦和南店で 税込3,240円 (3ヵ月保証付き) でした。 2010年3月5日発売で、発売時の実売価格は45,000円でした。

1,020万画素のコンパクトデジカメです。 ハードオフでは1,000万画素以下のデジカメは格安です。 店によって、かなりの値段差はあるようですが。

しかし、1,000万画素あれば A3 プリントできるので十分です。 画素数がこれ以上あってもコンパクトデジカメではオーバースペックと思います。 高画素になるほどドット当たりのノイズが増えるので、結局縮小して使うことになります。 それだったら最初からノイズの少ない1,000万画素で十分と思います。

シャッターを押すだけ! の EASY モードも備えたデジカメです。



購入秘話

  1. 2016年2月11日、 ハードオフ さいたま浦和南店へ行った時に、まず CANON IXY DIGITAL 110IS の綺麗な中古税込3,240円を見かけたのです。

  2. 同じ税込3,240円の SONY Cyber-shot DSC-HX5V 中古品がありました。

  3. 「(既に持っている) 110IS を買ってバッテリ2個にするか」「元々バッテリが2個ある DSC-HX5V にするか」頭が爆発しそうなくらい悩みました。

  4. 2016年2月13日、ハードオフ巡りして気になる DSC-HX5V の価格を調査しました。



状態チェック

  1. 化粧箱を含め、付属品は完璧に揃っていました。 更に、 前オーナから2つのプレゼントが ・・・

  2. 超綺麗な外観

  3. 全くの正常動作



使ってみました

  1. 外観など

  2. 使ってみて

    1. 総画素数1,060万で1/2.4型の極小撮像センサですから、それほど画質を期待しないです。

      • 気軽に使えりゃイイや〜の感覚です。 [GPS] [Full HD 動画撮影] には期待します。

      • 撮像センサは有効1,020万画素 CMOS センサ [Exmor R] です。 CCD ではありません。

      • [Exmor R] は裏面照射型 CMOS センサで、受光面を裏返したことで表面の配線に光が妨げられなくなり、従来よりも感度が向上したらしい。

      • 確かに CANON IXY DIGITAL 110IS の CCD よりは感度が良さそうで、ISO200 で十分実用的に使えました。

        • [110IS W 端 F2.8 ISO80] より [DSC-HX5V W 端 F3.5 ISO200] で使うシャッターのほうが1.7倍高速で切れます。

        • 室内のようなやや暗いシーンで使う場合に有利です。

    2. 操作で判りやすいガイドが表示されるので、取扱説明書を読まなくても使えます。

      • SDHC 32GB カードを実装すると最高画質 (3648×2736) で6,569枚撮影可能となりました。

      • ズーミングは電動だけで、意図するズーム倍率に合わせるのは動作が速すぎて困難です。 大体の倍率で妥協するしかないです。

      • 手ブレ補正は光学式で、常時 ON です。 OFF にはできません。

      • 操作時にタラランなどの効果音が出ます。 私はこういう疑似音が好きです。 隠し撮りする時は効果音を OFF にすることもできます。

    3. マクロモードがない!

      • メニューを探しまくりましたが、本当に「マクロモード設定がない」のです。

        • W 端で 5cm まで寄れるので、マクロ込みということらしい。

        • EASY モードにして被写体に近づくとマクロ表示が出ますが、それで撮影可能な大きさは上記と全く変わりません。

      • 実験の結果、ズーム倍率を [×2.4] にした時が一番大きく写せると判りました。

        • この時の被写体範囲は 45×34mm でしたので、花の撮影などには十分対応できます。

      • マクロモードがないので、逆に言えば「マクロモードに設定する面倒さもない」です。 良かったのかなぁ???

    4. 付属 CD-ROM より画像取り込みソフト PMB をインストールしたら ・・・

      • DSC-HX5V の [GPS アシストデータ] は [PMB] を使って更新するらしいので、インストールしました。

      • [PWB] を起動すると 「PWB の更新は終了しました。 今後は PlayMemories Home をお使いください」 というメッセージが表示されました。

      • ありゃりゃと思いつつ、操作ガイド通りに進めたら [PWB] がアンインストールされて、[PlayMemories Home] がオンラインインストールされました。 [PWB] は超短命でお亡くなりになりました ・・・ チーン

      • [GPS アシストデータ] の更新機能は [PlayMemories Home] でもサポートされていました ・・・ ヤレヤレ

    5. GPS と電子コンパス内蔵

      • GPS と電子コンパスを内蔵しており、撮影位置や撮影方向を画像に記録できます。

        • GPS を使うとカレンダや時刻も GPS 情報を使って正確に補正されるので、積極的に使ったほうが良いです。

        • DSC-HX5V の [時計設定]-[自動時刻設定] を ON に設定しておくと、GPS 測位完了時点で補正されます。

      • GPS センサの感度は良い

        • 屋外の空が開けた場所だと電源 ON から数秒で GPS 測位完了しました。

          • この数秒というのが重要です。 構図を決めている間に測位完了します。

        • 木造2階の自室 (窓はあるが屋内) でも電源 ON から10秒くらいで GPS 測位完了しました。

      • [PlayMemories Home] を使うと、記録した GPS データ付き写真やビデオを地図上にサムネイル表示できます。

        • サムネイルをクリックすると再生が可能です。 旅の思い出を、地図上でたどれるのが素敵です。

        • [PlayMemories Home] で表示される地図は Google Map でした。

      • GPS 測位を素早く完了させるには [GPS アシストデータ] 取得が必須です。

        • [GPS アシストデータ] の取得や更新は [PlayMemories Home] で行います。

        • [GPS アシストデータ] がない (または有効期限が切れている) 状態では GPS 測位に分単位の時間が掛かります。 有効な [GPS アシストデータ] があれば秒単位で GPS 測位が完了します。

        • [GPS アシストデータ] の有効期限は1ヵ月 です。 時々更新が必要なのが面倒です。 更新忘れしそうです。

      • 巷の情報では ・・・

        • [GPS アシストデータ] の実体は A-GPS (Assisted GPS) の衛星軌道情報らしい。

        • 「この期間に GPS 衛星はこの辺にある」という情報で、GPS 衛星を探す時間を短縮するために使います。

        • そういうことであれば、[GPS アシストデータ] の有効期限が1ヵ月というのも、なんとなく納得できます。

      • 更に調べてみると ・・・

        • [GPS アシストデータ] は http://control.d-imaging.sony.co.jp/GPS/assistme.dat で取得できます。

        • [GPS アシストデータ] はメモリカードの [\PRIVATE\SONY\GPS] フォルダに [assistme.dat] という名称で入ります。

        • このため、メモリカードを DSC-HX5V から抜いてパソコンのメモリカードリーダに入れて ・・・

          • 完全手動で [GPS アシストデータ] を更新することが可能です。

          • [PlayMemories Home] を使う場合でも、更新先ドライブにメモリカードを指定して [GPS アシストデータ] を更新することもできます。

          • DSC-HX5V に専用ケーブルを接続する必要がないので、上記いずれかの方法のほうが楽です。

        • [GPS アシストデータ] の有効期限1ヵ月に関わらず、最新のものを使ったほうが GPS 測位が速くなります。

      • SONY デジカメの GPS 対応が一番マトモ

        • コンパクトデジカメのGPS機能を試す で比較されている Panasonic DMC-TZ10 の GPS には以下の欠陥があります。

          • GPS 測位に数分もかかっていたら使い物にならず、結局 GPS を使わなくなるでしょう。

          • 電源 OFF でも GPS だけは ON のまま ・・・ バッテリが持ちません。

          • 富士フィルムなどの (SONY 以外の) GPS 内蔵デジカメにも、同様の欠陥があるようです。

        • DSC-HX5V では [GPS アシストデータ] を更新する面倒さがあっても、GPS 測位完了まで数秒が魅力です。

          • 電源 OFF では GPS も OFF なので、無駄なバッテリ消費もないです。

          • 結局、 SONY デジカメの GPS 対応が一番進んでいる と思います。

    6. Full HD 動画撮影

      • Full HD 動画撮影の画質は凄く良い!

        • 私は10倍ズームを活用したムービー代わりにも使います。 最近は「動画も撮れるデジカメ」や「静止画も撮れるムービー」のようにお互いの距離は縮まっています。

        • 一般にデジカメの動画撮影は AVCHD Lite (720p) や 30フレーム/秒 だったりとムービー専用機より劣ります。

        • DSC-HX5V は Full HD 1920×1080 60フレーム/秒 とムービー専用機と変わりません。 かなりの実力です。 買ってよかった!

        • ステレオマイクを内蔵しており、音声も同時に記録できます。

      • 光学式手ブレ補正/アクティブモード

        • 動画撮影では手ブレ補正をアクティブにするのがよいです。 デフォールトはアクティブです。

          • 光学式手ブレ補正だけに比べ10倍の補正角を実現します。 歩きながらの動画撮影でもブレを抑えられます。

          • ムービー専用機と比べて、このアクティブモードが優位性かもしれません。

        • アクティブモードとは、光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正 (画像を大きく撮って切り出す) の併用です。

          • 動画撮影では、撮像センサ (3648×2736) は Full HD (1920×1080) より十分大きいので画質劣化しません。

          • 静止画撮影では、手ブレ補正は自動的にスタンダードになります。 設定メニューに手ブレ補正の項目が表示されません。

      • 連続動画撮影時間は最大29分ですが???

        • これはどうやら関税の問題をクリアするための仕様のようです。

        • 関税の規則では「連続動画撮影時間が30分未満ならデジカメ」「連続動画撮影時間が30分以上ならムービー」となっているそうな。

        • 動画撮影でのデジカメとビデオカメラの違い に解説があります。

    7. 逆光補正 HDR

      • これ、素晴らしい機能です。 逆光に限らず、大きな明暗差がある撮影で使えます。

      • 極小撮像センサ搭載でラティチュード (ダイナミックレンジ) が狭いコンパクトデジカメの救世主です。

      • 景色を撮影すると、青空が白飛びするか被写体が黒潰れすることがありますが、以下のようにして救済してくれるのです。

        1. 1回のシャッターボタン押下で、露出の異なる2枚の画像を連続撮影します。

        2. 「明るい露出設定の画像の暗い部分」と「暗い露出設定の画像の明るい部分」を合成します。

        3. 完成した1枚の階調豊かな画像を記録します。 DSC-HX5V に残る画像はこの1枚だけです。

    8. スイングパノラマ

      • カメラを動かす間に複数の画像を撮影し、合成して1枚のパノラマ画像を作成する機能です。

      • 広角25mm の画角と相まって広大な自然風景を撮影する時に重宝します。

    9. 人物ブレ軽減/手持ち夜景

      • 光学式手ブレ補正とは別の機能です。 もちろん、光学式手ブレ補正と一緒に使えます。

      • 高速6枚連射を行い、画像を合成し、手ブレまたは被写体ブレ、画像ノイズを軽減して記録する機能です。

      • ISO 感度を上げたのと同じ効果があります。 天体写真でノイズ軽減に複数画像合成が行われていますが、これと同じことを実現したものです。

    10. テレビとは HDMI で接続

      • 付属の [HDMI 変換アダプタ] を使うと、DSC-HX5V とテレビを HDMI で直接つなぐことができます。

      • HDMI では音声も同時に出るのでお手軽だし、何しろ画像や動画が綺麗に再生できます。

  3. 感想



さっそく試写!

  1. [1,020万画素] [ISO200] とし、[P モード] (プログラム AE) で撮影してみました。 各写真をクリックすると、大きな元画像が表示できます。

    [NO.1] フクロウ
    1/160秒 F11 ISO200
    f=106mm (35mm Film 換算)
    2016/02/13 10:07

    [NO.3] 森のウンコ
    1/60秒 F4 ISO200
    f=47mm (35mm Film 換算)
    2016/02/13 14:49

    [NO.2] イエローカー
    1/320秒 F9 ISO200
    f=41mm (35mm Film 換算)
    2016/02/13 13:46
    ナンバープレートまでイエローで統一感があります

    [NO.4] 高野煎餅
    1/125秒 F3.5 ISO200
    f=25mm (35mm Film 換算)
    2016/02/13 15:57

  2. コンパクトデジカメとしては合格



仕様など

  1. ドキュメント

  2. レビュー記事

  3. 主な仕様は以下です。

    イメージセンサ
    センサータイプ SONY [Exmor R] CMOS センサ、1/2.4型
    総画素数 1,060万画素
    有効画素数 1,020万画素
    スキャン方式 プログレッシブ スキャン
    レンズ
    レンズタイプ SONY G レンズ (レンズ構成:7群10枚 (非球面レンズ4枚))
    光学ズーム倍率 10倍 (動画記録中光学ズーム対応)
    デジタルズーム倍率 プレシジョンデジタルズーム 20倍 (プログラムで画素数を補間)
    スマートズーム (VGA サイズ:57倍/16:9 (2M サイズ):約19倍/5M サイズ:14倍)
    F 値 (開放) F3.5 (W) 〜 F5.5 (T)
    焦点距離 (35mm フィルム換算) f=4.25〜42.5mm (25〜250mm)
    撮影距離 (レンズ先端から) W 端:5cm〜∞
    T 端;100cm〜∞
    モニタ
    モニタタイプ 3.0型 230,400ドット TFT クリアフォト液晶
    液晶モニタ調整 明るさ調節/オートブライトモニタリング
    カメラ
    画像処理エンジン BIONZ
    手ブレ補正機能 光学式 (スタンダード/アクティブ)
    フォーカスモード マルチポイント AF (9点自動測距)/中央重点 AF/スポット AF
    測光モード マルチパターン/中央重点/スポット
    露出補正 ±2.0EV:1/3EVステップ、液晶モニタ内表示
    ISO 感度 (静止画) AUTO/125/200/400/800/1600/3200
    ホワイトバランス設定 自動/太陽光/曇天/蛍光灯1〜3/電球/フラッシュ/ワンプッシュ (ワンプッシュ取込)
    シャッタースピード (メカ) 自動 (2〜1/1,600秒)/プログラムオート (1〜1/1,600秒)/マニュアル (30〜1/1,600秒)
    ノイズリダクション クリア RAW NR/NR スローシャッター
    撮影モード おまかせオート/スマイルシャッター/かんたん撮影/プログラムオート/マニュアル/手持ち夜景/人物ブレ軽減
    /スイングパノラマ (顔・動き検出対応)/逆光補正 HDR/シーンセレクション
    (夜景/夜景&人物/風景/スノー/ビーチ/打ち上げ花火/アドバンストスポーツ撮影/ソフトスナップ/高感度/料理/ペット)
    連写 (最大画素数時) 約10枚/秒 (最大10枚)
    DXP、デジタル信号補間処理 12bit
    AF 補助光システム AF イルミネータ
    静止画撮影モード 通常撮影/高速連写/オートブラケット (EV)
    フラッシュモード 自動/強制発光/発光禁止/スローシンクロ
    フラッシュ調光範囲 ISO 自動時:0.25〜3.8m (W 端)/1.0〜2.6m (T 端)
    ISO3200 時:最大到達距離7.6m (W 端)/5.2m (T 端)
    記録
    記録メディア Memory Stick Duo/PRO Duo/PRO-HG Duo
    SD/SDHC/SDXC Memory Card
    内蔵メモリ 45MB
    記録フォーマット (静止画) JPEG/MP4 (MPEG-4 AVC/H.264)/AVCHD (MPEG-4 AVC/H.264)
    対応規格 DCF/DPOF
    動画撮影モード AVCHD 17M FH (1920×1080 約60fps)
    AVCHD 9M HQ (1440×1080 約60fps)
    MP4 12M (1440×1080 約30fps)
    MP4 6M (1280×720 約30fps)
    MP4 3M VGA (640×480 約30fps)
    GPS/方位
    GPS センサ ○ (内蔵)
    電子コンパス ○ (内蔵)
    再生
    再生可能画像サイズ 最大3648×2736
    プリント対応 Exif Print/PRINT Image Matching III/PictBridge
    インタフェース
    入出力端子 マルチ端子 (AV 出力/HDMI/USB/DC-IN)
    Hi-Speed USB (USB2.0準拠)
    電源
    電源 DC3.6V (バッテリ使用時)/DC4.2V (AC アダプタ使用時)
    バッテリシステム リチウムイオン G タイプ/インフォリチウム G タイプ
    消費電力 1.1W
    バッテリ使用時間 静止画撮影時 (CIPA 準拠):約310枚/約155分
    連続動画撮影時 (CIPA準拠):約75分
    その他
    その他の撮影機能 D レンジオプティマイザー/おまかせシーン認識/顔検出/セルフタイマー/自分撮りタイマー/手ブレ警告/赤目軽減
    /目つぶり軽減/目つぶり警告/オートレビュー/機能ガイド
    その他再生機能 動画再生/インデックス再生/リスト表示/静止画再生/ハイビジョン静止画・動画出力/スライドショー再生
    /スライドショー再生音楽出力 (音フォト)/パノラマスクロール再生/日付ビュー/カメラ内レタッチ
    /マルチリサイズ/内蔵ソフト PMB ポータブル/TransferJet(TM) 対応
    動作スピード 電源起動時間 (約1.8秒)/レリーズタイムラグ (約0.010秒)/撮影間隔 (約1.6秒)
    言語表示 日本語
    外形寸法 (幅×高さ×奥行) 102.9×57.7×28.9mm
    質量 200g (バッテリ NP-BG1, Memory Stick Duo を含む)/170g (本体のみ)
    付属品 マルチ端子専用 USB・AV ケーブル、HDMI 変換アダプター、リチャージャブルバッテリパック NP-BG1
    バッテリーチャージャー BC-CSG シリーズ、リストストラップ
    CD-ROM (画像管理ソフト PMB、音楽転送ソフト Music Transfer、ハンドブック、ステップアップガイド)
    マイク/スピーカ 内蔵ステレオマイク/スピーカ/音量調節
    発売情報
    発売日 2010年3月5日
    価格 オープン (発売時の実売価格は45,000円)