KENWOOD KT-5020 (4号機) をゲット!
2012年10月25日、PLL シンセサイザー FM/AM チューナー
KENWOOD KT-5020
の中古品を
100円
で入手しました。
売主のコメントは以下です
状態チェック
-
外観
-
フロントパネルはパッと見は綺麗ですが、目を凝らして見ると、僅かなハゲや色ムラがあります。
補修で目立たなくできる程度で致命的ではありません。
-
リアパネルに目立つキズがなく、かなり綺麗です。
リアパネルの端子には薄っすらとサビがありますが軽度です。
-
天板の状態はかなり良いです。
ヘコミやゴム足の跡など一切なく綺麗です。
-
動作
-
-0.1〜-0.2MHz の周波数ズレがあります。
80.0MHz の放送局が 79.9MHz または 79.8MHz で受信されます。
これくらいズレると音質にも影響があり、歪っぽく感じます。
-
AM 受信は問題ないです。
-
FL 管の輝度は新品同様に明るいです。
-
[4] ボタンが劣化しており、強く押さないと効きません。
この他のボタン操作は良好です。
-
プリセットメモリの記憶保持は良好です。
リペア
-
テスターで調べてみると、[4] ボタン以外にも劣化が認められたので、[0] 〜 [9], [FM IF BAND] ボタンに相当する11個のタクトスイッチを交換しました。
-
-0.1〜-0,2MHz の周波数ズレは再調整で完全に直りました。
-
多少のキズは補修塗りで目立たなくなりました。
-
全体にクリーニングを実施しました。
再調整結果
-
調整の仕方は
KT-5020 (1号機)
のページの記載通りです。
従って、ここでは調整結果だけを掲載します。
-
FM 受信部で全体的にズレがかなりありました。
-
再調整により、感度およびステレオセパレーションが向上し、以下の数値になりました。
良好な数値です。
項目 |
IF BAND |
L |
R |
単位 |
ステレオセパレーション |
WIDE |
56 |
54 |
dB |
ステレオセパレーション |
NARROW |
27 |
27 |
dB |
パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
-86 |
-77 |
dB |
オーディオ出力レベル偏差 (MONO) |
WIDE |
0 |
-0.06 |
dB |
使ってみました
-
KT-5020 は
KT-770
のリファイン版と思われ、基本性能と音質が優れたチューナーです。
-
KT-1010F / KT-2020 / KT-1100D のように歪成分を打ち消す目的で検波後の低周波回路を多段のオペアンプで駆動してこねくり回すより、シンプルな低周波回路の KT-770 / KT-5020 のほうが音のキレが良いと感じるのは私だけでしょうか?
-
感度も申し分ありません。