KENWOOD AS-7 をゲット!
2006年8月18日、
HARD-OFF
4号足立保木間店のジャンクコーナーでアクティブスピーカーシステム KENWOOD AS-7 を税込1,050円で捕獲しました。
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外観は新品同様です。
キズ等は全くありません。
ACアダプタやその他の付属品や元箱も付属です。
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マトモに設計されたスピーカーです。
ABS樹脂製の筐体はずっしり重く、ウレタンエッジのスピーカーユニットのグレードもかなり高そうです。
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AS-7 は、左スピーカーがメインで、右スピーカーがサブになります。
- 右スピーカーからオーディオ入力線とDC入力線が出ており、これらを左スピーカーに接続します。
- すなわち、右スピーカーにもパワーアンプが組み込まれているのです。
かなり本格的な作りです。
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値札表示は「音は鳴りましたが、雑音が出ます。」とのことでした。
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こういう状態なので、「私を連れて帰って!」と AS-7 にラブコールされたのです。
チェック&リペア
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動作確認
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電源入れて直ぐはちゃんと鳴りました。
しかし、しばらくすると右スピーカーのコーンが大きく揺れて、音が出なくなりました。
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この状態で、スピーカに振動ショック(要はコンコンと叩く。)を与えると、ちゃんと鳴る時がある。
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どうも「雑音が出ます。」より症状は重いです。
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不具合調査
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これは右スピーカーが悪いのだろう・・・とエンクロージャーを開けて調査しましたが、右側スピーカーは問題ありませんでした。
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左スピーカーのエンクロージャーを開けて、調査しました。
基板に力を入れて少し曲げると音が出たり出なかったりします。
この症状は半田クラックのことが多いです。
ルーペで全体を眺めて、半田盛りが少ない場所に再半田付けしました。
→ 現象変わらず。
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更にじっくりルーペで眺めると、なんと!基板クラックがありました。
これはメーカー組み立てミスですね。
無理な力が長年に渡り基板に掛かった結果、基板クラックに至ったのでしょう。
クラックはまだ1cmくらいなので、軽症です。
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修理
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基板クラックのためにモード断線しかかっているのは、グランドパターンです。
この部分を高級なジュフロン線を使って、手厚く数本のワイヤで補修しました。
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基板クラック部分は、ワニスとABS接着剤で補強しました。
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完全に直りました。
試聴
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KENWOOD KT-1100D
という高級チューナーに接続して試聴しました。
KENWOOD のスピーカーには、やはり KENWOOD のチューナーが似合います。
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エンクロージャーはABS樹脂性のズッシリ重いものです。
バスレフ型です。
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スピーカーユニット直径90mmで、マグネットも同じくらい大きさで強力です。
小型スピーカーで低音を出そうとすると、大型スピーカーより前後のピストンストロークが長く必要なので、非力なマグネットでは無理です。
また、スピーカーエッジも大きく動かせる構造が必要です。
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パワーアンプは2チャンネルアンプの
SANYO LA4485
をBTL接続にして、贅沢にも左右で1個ずつの計2個も使っています。
BTL接続するとスピーカーは差動フローティング駆動されますので、音質はぐっと上がります。
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ライン入力は2系統あり、前面のスイッチで LINE-1 / LINE-2 を切換できます。
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スーパーウーファ接続用の出力ジャックがあります。
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一聴して、良い音です。
中音から低音に重心があるのですが、高音の解像度も良いです。
やはり、マトモなスピーカーシステムです。
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出力は 5.5W+5.5W で余裕のある音の出方です。
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DSPによるサラウンド機能があります。
「PRESENCE」スイッチをONにするとフゥワァ〜とするホール音場をシミュレーションします。
DSPの使い方が上手くて、この機能をONにしても嫌味な音になりません。
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全体的にみて、良いスピーカーシステムです。
定価はいくらだったのでしょうね???